「1年間がんばって働いてきて、春節(旧正月、今年は2月5日)を楽しく過ごしたのだが、左手にあったもらったばかりの年末ボーナスは、あっという間に右手から春節の正月用品や衣服の新調、お年玉などに消えていった」。ネットユーザーが自嘲気味にこう話していた。春節の出費を数え上げると、1年間のがんばりがほぼ飛んでしまう。春節連休が終わった今、あなたの銀行カードにはいくら残っているだろうか。中国新聞網が伝えた。
▽就職したばかりの95後:お年玉だけで6千元以上
春節の出費はどれくらいだろうか。大学を卒業したばかりの95後(1995年から1999年生まれ)の周仕華さんは、1ヶ月前には春節の出費について本当のところよくわかっていなかった。入社から半年で初めてもらった5けたのボーナスについて、「どうやって使うか悩んでいる」と冗談で話していた。
春節が近づくと、このような理解できない「悩み」は吹き飛んでしまった。
周さんの小都市で公務員をしている幼なじみは両親に2千元(1元は約16.2円)ずつお年玉を贈り、社会人になった子どもが長年育ててくれた両親に対する初めての形ある恩返しになった。周さんは両親だけでなく、姪や甥、両方の祖父母にもお年玉を贈り、お年玉だけで6千元の出費になった。
騰訊(テンセント)の資産運用プラットフォームの調査では、回答者の70%近くが「春節には年長者にお年玉を贈る」といい、このうち26.81%は「これが春節の最大の出費になる」と答えた。80後(1980年代生まれ)ではこの割合が32.28%にも達した。
就職したばかりの95後の消費能力が突出しており、11.86%が「春節の消費は1万元を超える」とし、「5万元を超える」とした人も3.39%いた。
周さんの場合、春節の会計は1万元弱、出費は約9900元で、そのうちお年玉が6千元あまり、パーティの支出が1800元、帰省費用が2100元だった。
▽出費が多い保護者 会計は複雑、年越し出費3万元以上
お年玉の金額は各自の事情で決めるもので、周さんのケースに比べ、2歳の子をもつ母親の朱■(女へんに亭)さんの春節の会計はより複雑だ。
「お年玉に3千元プラスアルファ、正月用品に2700元、春節でインテリアを新しくしたので1千元、家族の健康診断に3千元……」。朱さんは銀行の引き落としショートメッセージを次々表示させた。
わかりやすいお年玉に比べ、世間のつきあいは考えることが多く煩雑でもあり、毎回細やかに心配りをしなければならない。
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