アラブ諸国の上空で観測可能な衛星「北斗」は8基 測位精度10メートル以内

人民網日本語版 2019年04月02日13:25

第2回中国アラブ諸国北斗協力フォーラムが4月1日に開かれ、アラブ諸国における衛星測位システム「北斗」の一連のテスト結果が双方によって発表された。結果によると、アラブ諸国の上空で観測可能な北斗は平均8基以上で、測位精度は10メートル以内、アベイラビリティは95%以上となり、ハイクオリティの衛星ナビゲーションサービスを提供することができる。中国衛星導航系統管理弁公室への1日の取材で明らかになった。科技日報が伝えた。

フォーラム会期中、中国とアラブ諸国は、北斗の測位体験イベントを共同で開催した。イベントは中国・アラブ諸国北斗/GNSS(全地球航法衛星システム)センターが中心となり、チュニジア、エジプト、スーダン、クウェート、アルジェリアなどのアラブ諸国で、スタティック測位とキネマティック測位が展開された。

中国衛星ナビシステム管理弁公室とアラブ情報通信技術機関(AICTO)は、「第2回中国アラブ諸国北斗協力フォーラム共同声明」を発表し、「双方は今後、フォーラム常設事務局を設置し、手を携えて強力なフォーラムのメカニズムを構築し、実務的な対策を講じて、フォーラムで築いたコンセンサス実行を推進し、応用・産業化、教育・育成、テスト・評価、技術・研究開発、北斗増強システムなどの分野で明確な協力を展開する」と強調。そして、2021年に中国で第3回中国アラブ諸国北斗協力フォーラムを開催し、「中国とアラブ諸国の衛星ナビゲーションをめぐる協力を推進する」とした。

今回のフォーラムは今月1日と2日に、チュニジア共和国チュニスで開催された。北斗の世界に向けたサービス提供が始まって以降、「一帯一路」(the Belt and Road)参加国で開催された初の重要イベントで、「北斗」がまた重要な一歩を踏み出したことを意味している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年4月2日

  

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