中国で「スーパー耐性菌」感染者18人確認  (2)

専門家「健康な人はパニックに陥る必要なし」

人民網日本語版 2019年04月11日15:15

しかし、この専門家は、「国内の多数の医療機関では、カンジダ・アウリスの診断が可能な条件を備えておらず、正確な診断ができない可能性が高い」とも指摘している。米CDCも、「専門の研究設備を持っている医療機関でないと、カンジダ・アウリスを他の真菌と間違える恐れがある。このような誤った診断によって、患者が正しくない治療を受けることにもなりかねない」としている。

「スーパー耐性菌」が誕生したことと、抗生物質の濫用との間には、因果関係があるのだろうか?専門家は、「現時点で、カンジダ・アウリスの発生由来を突き止めた国内外の研究者はまだいない。だが、全体的に見ると、人間のライフスタイルや医療スタイルと何らかの関係があるようだ。というのも、カンジダ・アウリス感染は非常に稀だったが、時代とともに増加傾向を呈しているからだ」と指摘した。

そして、「カンジダ・アウリスや他のカンジタ菌への感染が日増しに増加している原因は、ほぼ同じ。免疫不全の人がますます多くなり、医療技術の進歩とともに人間の寿命が延び、老齢になると免疫機能が落ちる上、がんの化学療法など新たな医療技術が応用されることで、免疫システムが損なわれることがまず一つ。次に、エイズなどの流行も、真菌感染の原因の一つとなっている。このほか、臨床上で抗生物質が大量に用いられていることも影響している」とした。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年4月11日

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