足湯や養生茶のほか、マッサージに「ハマっている」大学生も多い。
西南財経学院の李婷さんは、「私は慢性肩こり症で、母親と一緒にマッサージサロンに行ってマッサージをしてもらっていた。マッサージしてもらうと少しは楽になるから。高校生の時から肩こりを感じていたが、当時は治療する時間がなく、大学に進学してから、マッサージサロンに通うようになり、マッサージ後は本当に気持ちが良かった。忙しいなかでも何とかマッサージをしてもらうと、心身共にリフレッシュする」と語った。
このほか、職場で働く「90後」とは異なり、大学生の「ヘルスケア費用」は、親に出してもらっているケースが多い。しかし、そのほかの消費項目と違い、大学生の親は、子供が「ヘルスケアのニーズ」を訴えると、支払いに「ノー」と言わないどころか、いささかも躊躇することなく、積極的に費用を負担している。他のさまざまな消費については、親と子が衝突する場面が多くあるようだが、「養生」という2文字は、意外にも、大学生と親とのコミュニケーションの架け橋としての役割を果たしている。
陳浩さんは、「学業上のストレスが大きいため、高校時代は、ヘルスケアを実際に行う同級生は周囲に少なかった。だが、大学に進学した後は、みんな各種方法によってヘルスケアを実践している。高校時代と同じだと過信していてはダメだと思う。今は、身体の不調を感じたら、すぐに中医薬を服用して調整するようにしている。確かに、ゆったりしたリズムの生活の方が毎日を快適に過ごすことができる」と話した。
大学生がこぞって「ヘルスケアにハマる」、さらには「年寄り風を吹かせる」ブームの裏には何があるのだろうか?多くの大学生は、「これは、一種の自嘲的な方法で焦りやストレスに対抗している現れだ」と考えている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年4月15日