斬新すぎる中国のネットユーザー発案の新サービス「味見代行」

人民網日本語版 2019年04月12日15:37

ネットユーザーの想像力の豊かさには本当に驚かされる。最近、支払いは別の人が負担し、その人の代わりに食べたり、飲んだりする「味見代行」サービスが中国のネットに登場し話題になっている。中国青年報が報じた。

「味見代行」サービスで味見するのは主に火鍋やフライドチキン、ファーストフード、ミルクティーなどカロリーの高い食べ物や飲み物で、依頼者が味見する食べ物や飲み物の料金と一定のサービス料を支払えば、サービス提供者がそれらを代わりに食べたり、飲んだりしてくれるだけでなく、その様子を写真やショート動画で撮影して依頼者に送ってくれるというまさにかゆいところに手が届くサービスだ。

「代わりにミルクティーを飲む」や「代わりにフライドチキンを食べる」が、中国のネットで人気の検索ワードになっており、ネットユーザーからは、「ついに新しいダイエットの方法が見つかった」という声のほか、「お金を使って刺激を求めているだけでは?」という声も寄せられている。

実際にどれほどの人が「味見代行」を利用するのかは未知数であるものの、ネットユーザーの間で議論の的となり、そのサービスに大いにうなずく人々がいることからもその人気ぶりをうかがい知ることができる。次から次へと登場するユニークなサービスは、若者にとっては、一種の体験であり、一種のチャレンジでもあると言えるかもしれない。

「味見代行」サービスが大きな話題となっており、大きな注目を集めている背景には、それに乗じてマーケティングを行おうとする嗅覚の鋭い事業者の存在も考えられるが、とても突飛で斬新なアイデアであるため、若者のツボにはまったというほうが正しいだろう。あるメディアの調査では、「味見代行」サービスの提供者のほとんどが学生で、彼らが楽しんでいるのは、交流の過程や食べたり飲んだりする動画や画像で、食べ物や飲み物そのものではないとしている。

インターネット上のサブカルチャーにおいては、徹夜しながら高級スキンケア商品を使ったり、ウイスキーに高麗人参を入れたりする「パンク式養生」が、90後(1990年代生まれ)の特徴を示した代表的なワードとなっているが、それを考えると、若者の間で「味見代行」がトレンドとなっているのも納得できる。

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