猛暑の北京で「ひんやり」商品が売れ行き好調 地下鉄は強冷房車が人気

人民網日本語版 2019年06月26日14:50

北京ではここ2日間高温が続き、一部地区では最高気温が38度まで上がった。酷暑が続くなか、スイカやアイス、ソフトドリンクの販売量が急増し、冷やし麺やさまざまな「暑気払い食品」も人気となっている。熱い日が続いているため、地下鉄の乗客も涼しさを求めており、地下鉄6号線の同じ列車内では、弱冷房車より強冷房車を選ぶ乗客が多い。北京晩報が伝えた。

■冷やしたスイカの販売量が急増

酷暑が続くなか、スイカや冷たい食品の販売量が急増している。阿里巴巴(アリババ)のオフラインスーパー・盒馬鮮生を例に取ると、店では今年冷やしたスイカを売り出しており、顧客はネットで注文しておけば冷えたスイカを買うことができる。そのため各店では冷たい食品専門コーナーを設け、各種飲料やビールを入れて冷やしておけるようにした。ある店員によると、店内のスイカは小玉スイカがメインで、1個だいたい1.5から2.5キロの間。冷やして売るようにしてから、販売量が2倍近く増えたという。

■アイスや冷やし麺も人気

コンビニチェーンの便利蜂が北京を含む8都市の店舗データをまとめた結果によると、連日の高温のけん引効果により、アイスやソフトドリンク、冷やし麺など暑気払いできる食品の販売がピークを迎えており、こうした商品のうちビールの販売量成長率がトップとなっている。北京地区ではこの1週間、便利蜂の北京市内店舗で冷やし麺の販売量が先週より3%増え、多くの消費者が昼食に弁当ではなく冷やし麺を選んでいる。

また、便利蜂のデータによると、消費者が買い物をする時間も遅くなってる。夜間に商品を購入する顧客はこれまでより増えた。商業エリアやオフィスエリアで夜間に比較的よく売れるのはおでんやおやつ、機能性飲料だが、居住区エリアで夜間に比較的多く売れるのはスナックやビール、各種乳製品などだった。過去1週間でビールの販売量は5.7%伸び、すべての「暑気払い商品」のうち成長率が最も高かった。

地下鉄6号線では強冷房車が乗客に人気

地下鉄6号線では「同一列車で違う温度」の試験運行を開始してから1週間がたった。駅スタッフの統計によると、同一列車内で弱冷房車より強冷房車を選ぶ乗客のほうが多かったという。その一方で、一部の女性客や妊婦、高齢者、児童はより弱冷房車を好んでいた。

地下鉄6号線のホームに行ってみると、「強冷房区」と「弱冷房区」の表示が目を引き、そのうち1-16扉までは強冷房車、17-32扉までは弱冷房車となっていた。体験比較してみたところ、弱冷房車と比べ、強冷房車の空調送風口から出る風の温度のほうが明らかに低く感じられ、風力もより強かった。北京地下鉄の説明によると、現在6号線の列車の空調の集中管理温度はラッシュ時は26度、普段の時間は27度に設定されており、前から4車両の空調温度はこの基準からさらに2度下げてある。この温度調節により、列車の前4車両の平均温度は24.6度、後ろの4車両の平均温度は26.5度となっている。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年6月26日

  

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