豚を育てるにも5G MWC上海にみる5Gの最新状況 (2)

人民網日本語版 2019年07月02日10:18

5G端末だけでなく、数多くのネットワークとモノのインターネット(IoT)のデバイスが次々登場した。中国移動、中国聯通、ファーウェイなど多くの企業が5GのCPE製品(カスタマー構内設備)を発表したほか、5Gの低遅延の特性を活かし、ドローン、自動運転船舶、自動運転車などが次々バージョンアップし、性能も向上している。

またこれまで普通にあったものが5G時代に意味を書き換えられている。例えば、聯想(レノボ)が会期中に発表した5Gノートパソコンは、IoTのカードを挿入すると独立したIDマークの利用、独立したネット接続、オフラインでのメール受信などが可能なものだ。スタッフは、「これは携帯電話と同じで、シャットダウンする必要はなく、折りたたんでも情報を受け取ることができる」と説明した。

VR眼鏡、ルーター、基地局も更新やバージョンアップを行い、これまで「考えつかなかった機能」が実現した。ルーターで高精細動画を見られるようになり、VR眼鏡は今までのようなヘルメット型ではなく、普通の眼鏡とほとんど変わらなくなり、5G小基地局は家に設置できるようになってネットワークの死角の問題を解決できた。

▽新しい応用

端末だけでなく、応用でも5Gは本領を発揮する。

3大キャリアの場合、5Gの応用範囲は交通、文化・旅行、教育、医療、スポーツ、エネルギー、緊急時安全対策などさまざまな分野をカバーする。人々の暮らしや仕事のあらゆる方面にほぼ浸透したといえる。

MWC会期中、これから豚の飼育にも5Gが応用されることがわかった。スタッフの説明では、5Gネットワークを利用して、ウェアラブル機器を母豚の体内に埋め込み、繁殖の最適化、的確な食事、スマート監視コントロールなどを行い、養豚のスマート化レベルを引き上げることが可能という。

低遅延が求められる一連の分野では、5Gの優位性が特に発揮される。同歩調で歩くロボットなどは、5G技術を利用して、人の動作をほぼ瞬時に真似ることができる。バスケット訓練キャンプでは、選手のドリブル、シュート、リバウンドなどの各種データの動態モニタリング、フィードバックデータのリアルタイムモニタリング、高画質のライブ配信などが可能になる。システムは選手のトレーニングプランも作成する。

アナリストは取材に答える中で、「4Gと異なり、5G時代は産業のインターネットが消費者のインターネットの発展に優先することになる。5G携帯電話は消費者に接近するものとなるが、これは5Gのもつ1つの面に過ぎない。5Gは工業、製造業などで計り知れない可能性をもつ」と述べた。

▽新しい料金

5Gの料金について、中国電信と中国聯通は関連情報をまだ明らかにしていない。中国移動の簡勤副社長は、「5Gの通信量は4Gよりも単価が安くなる」と話す。

5Gのデータ通信量単価が4Gより安くなっても、5G時代にはユーザーの使用するデータ通信量が目に見えて増加し、また未来のIoTは膨大な量の情報とつながることになり、ユーザー一人ひとりが数枚から数十枚や百枚以上の独立してネットに接続するIoTカードを持つようになる可能性がある。総合的にみて、5Gの初期には毎月の料金が減ることになるとは限らない。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年7月2日

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