5Gが北京の地下鉄に進出、電波が途絶えることは?

人民網日本語版 2019年07月01日14:37

京港地下鉄は中国移動(チャイナ・モバイル)北京支社とこのほど、京港地下鉄16号線が中国全土初の5G電波フルカバー地下鉄になったと発表した。5G電波は地下鉄のフルカバーをいかに実現するのだろうか。地下鉄内で電波が途絶えることはないだろうか。科技日報が伝えた。

西南交通大学情報・科学技術学院の方旭明教授は取材に対して、「技術的に見ると、現在の地下鉄でカバーされる5G電波は4G電波と本質的に違いがなく、技術的に特に難しいことはない。主に基地局もしくは漏洩同軸ケーブルを設置するなどし、5G電波で地下鉄が通るトンネルや駅などのエリアをカバーする。これには地下鉄が運行する一部の地上が含まれる」と述べた。

方氏によると、5Gと4Gのカバーの主な違いは、5Gの使用周波数帯が4Gをやや上回り、電波の到達距離がやや短い点にある。そのためネットワーク計画・建設に違いが生じる。「例えば施工中には基地局の出力を拡大する、基地局を多めに設置する、もしくは基地局間の距離を縮める必要がある。しかしこれらは地下鉄特有の問題ではなく、別の場所でも同じ問題がある」

現在地下鉄を利用する大半の場合では、程度の違いこそあれ、携帯電話の電波が弱いという問題があるが、5Gにもこの問題は存在するのだろうか。

方氏によると、地下鉄の環境は複雑で、トンネルに入ったり、駅の空間が狭かったり、金属製の車体に遮断されるといった問題がある。そのため電波が届かなかったり弱かったりする場所があり、多少の問題が生じる。

方氏は「ただし5Gで地下鉄をカバーする当初はシステムがまだ最適化されておらず、使用周波数帯が高いため、電波が弱くなり遮断されるといった問題は4Gよりも深刻になる。その後のネットワークの最適化と調整により、問題は最終的に改善される」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年7月1日

  

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