中国社会科学院新聞・伝播研究所が25日に北京で発表した報告書「ニューメディア青書」によると、人工知能(AI)と5G商用化がスマートインターネットの新時代を切り開き、これにともなって人々の情報を得る方法、働き方、生活習慣にも破壊的な変化が訪れるという。中国新聞網が伝えた。
▽5Gの影響はどれくらい大きいか?
この報告書の正式名称は「ニューメディア青書:中国ニューメディア発展報告No.10(2019年)」といい、2018年以降の中国におけるニューメディア発展の基本的状況を集中的に分析した。
同報告書によれば、新たな科学技術革命と産業の変革が興り、発展し、AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンなどの新しい技術が飛躍的に発展し、モバイルアプリケーション、SNS、ネットライブ配信、ショート動画などの新しい応用、新しい業態が次々登場し、メディアの状況や世論の環境を再構築しているという。
同報告書は中国ニューメディアの発展状況を総括する中で、「AIと5G商用化がスマートインターネットの新時代を切り開く」と記した。
同報告書によると、5GとAIに駆動されて、動画産業、モノのインターネット(IoT)、インダストリアルインターネット(産業のインターネット)などが新たなバージョンアップを達成し、これにともなって人々の情報を得る方法、働き方、生活習慣にも破壊的な変化が訪れる。インターネット技術と人々の生活との関わりがより緊密になり、「スマートプラス」は人々のネットワークをめぐる獲得感と幸福感を大幅に引き上げるという。
同報告書は、「5G商用化がラストスパートの時期を迎え、高速、低遅延、高信頼性といった優位性を備えた5G技術が情報の発生形式、伝達方式、伝達内容を変えていく。5G技術の発展がメディア産業の変革を後押しし、ニューメディアの発展にエネルギーを与える」との見方を示した。
▽動画ログがショート動画市場の競争の焦点に
同報告書は目下大人気のネットライブ配信やショート動画産業について、「2018年に、ネットライブ配信は再編期に入った。ネットライブ配信はそれ自体がもつ伝達の特徴と外部環境の影響により、プラットフォームの発展が『下り坂の時期』を迎えている」と述べた。