7月1日から「史上最も厳しい」ゴミ分別措置といわれる「上海市生活ゴミ管理条例」(以下、「条例」)が正式に施行スタートとなる。同時に、中国国内の各地でもゴミ分別を「強制する時代」に次々と突入している。中国新聞網が伝えた。
〇ゴミ分別をきちんとしないと巨額の罰金対象にもなる上海市
「条例」によると、上海市の生活ゴミは、回収可能なゴミ、有害なゴミ、水分を含んだゴミ、乾燥したゴミの4種類に分別される。個人または企業が規定通りにゴミを分別しなかった場合、処罰の対象となる。
個人がゴミを分別しないまま捨てた場合、50元(1元は約15.8円)以上200元以下の罰金が科せられるほか、企業が規定通りにゴミを分別しなかった場合は最高で5万元の罰金が科せられる。生活ゴミ回収企業やゴミ処理企業が規定を違反した場合は、それぞれ最高10万元と50万元の罰金が科せられ、その行為が深刻であった場合、営業許可証を取り下げることもあるとしている。また、「条例」では、信用失墜・懲戒システムも立ち上げられている。
このほか「条例」では、「ゴミの発生源からの削減促進」も特に提言している。なかでも飲食サービス提供者と飲食配送サービス提供者に対して、消費者に使い捨ての箸やスプーンを積極的には提供してはならないと明記しているほか、宿泊施設経営企業に対しても消費者に客室で積極的に使い捨てアメニティを提供してはならないとしている。
〇各地でも「ゴミ分別」に関する法律法規を発表
実際のところ、超大都市ではこれまでも生活ゴミの分別に関する取り組みを行ってきており、さかのぼると2000年にはすでに全国8都市で生活ゴミ分別収集試行事業が始まっていた。その8都市には、北京、上海、広州、深センも含まれていた。
そしてここ数年、各地でもゴミ分別に関する地方条例や法規などを次々と発表している。