常にダルさを感じたら、慢性疲労症候群に注意!

人民網日本語版 2019年07月02日08:33

疲労というのはよく見られる症状であり、健康な人であっても時々生じるもの。その発生原因については、主に以下の4点が挙げられる。一つ目は労働強度が高いこと。二つ目は普段から体質が良くないか、基礎疾患があること。三つ目としては、進学試験などストレスや緊急の突発的な出来事によって引き起こされた疲労。四つ目は季節要因の影響で、たとえば冬と春や夏と秋の季節の変わり目に疲労を覚えやすい。こうした疲労感は、一般には休息を取れば徐々に調整できる。しかしある種の疲労は休息しても改善されない。これは慢性疲労症候群によるものである可能性がある。新華網が伝えた。

慢性疲労症候群(CFS)は、持続的または繰り返し疲労が起こり、さまざまな神経症状や精神症状を伴うが、器質的疾患や精神疾患がないことを特徴とする症候群。その主な特徴は2点ある。一つ目は疲労の持続期間が比較的長く(6ヶ月以上)、仕事を大量にしたからでも、ほかの疾患があるからでもないという点。さらに重要なのは、こうした疲労感は仕事をやめたり休息を取ったりしても軽減されず、何もしなくても強い疲労感があり、そのために日常生活と仕事に著しく影響するということだ。二つ目はしばしばほかの問題を伴う点。たとえば運動後に違和感がある、睡眠を取っても体力が回復しない、短期的な記憶喪失、筋肉の痛み、腫れを伴わない関節痛、喉の痛み(ただし腫れなどの症状は見られない)、頭痛といった症状となる。

慢性疲労症候群の発病原因はまだはっきりしていないが、長期にわたる頭脳労働や肉体労働、不規則な食生活、仕事や心理的ストレスなど精神的な要因及びストレスなどによる神経系や内分泌系、免疫系、消化系、循環系などの機能の乱れと密接にかかわっているとされている。同時に、慢性疲労症候群患者にはしばしば栄養失調がみられることも証明されている。慢性疲労症候群で最も目立つ五つの症状には、睡眠を取っても疲労が取れない、筋肉の痛み、疲労が緩和されない、思考力や記憶力の低下、関節の痛みがある。

では慢性疲労症候群にならないようにするにはどうしたらいいだろうか?

1、日常の時間管理がとても重要。毎日20-30分程度の時間を取って休憩や簡単な運動をし、精神をリラックスさせる。

2、お茶やコーヒーを食事と一緒に摂らない。飲料に含まれる化合物、たとえば茶葉に含まれるタンニンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸は、食品やサプリメント中の各種ミネラルと結合すると、人体のほかの物質の吸収を減少させ、体内に必要なビタミンとミネラルが不足してしまう。

3、適宜細かく睡眠を取ることで、効果的に疲労を緩和し、体のエネルギーを増強できる。

4、就寝の少なくとも4時間前に軽い運動やストレッチをすると睡眠を改善できる。

慢性疲労症候群と診断された場合、医師の指導の下で治療をする必要がある。日常生活では十分な休息と睡眠を必ず取るようにし、散歩やジョギング、ヨガなどの運動を規則的に行うこと。できる限り体を動かして鍛えることが非常に必要となる。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年7月2日

  

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