また従来型CD産業をよりどころに発展してきたジャニーズ事務所は、今でも音楽の著作権の使用を認めたがらないが、実体としてのCD産業が衰退する今、インターネットを大きな災厄とみなすジャニーズ事務所はそう長く持ちこたえられないかもしれない。さらに深刻な事情がある。16年に木村拓哉が所属するSMAPが解散し、18年9月にはタッキー&翼が解散し、今年1月には嵐が20年をもって活動を休止すると発表した。
SMAPが解散した時、日本のスポーツ紙「デイリースポーツ」は、解散による経済的損失は年間636億円と試算した。このうちSMAP自体の年収が約250億円、コンサートに行くファンの交通費や飲食費などが約30億円、CDの材料費や制作費などの一時的損失が499億円、消費市場の損失が約137億円になるという。
ジャニーズ事務所は新人発掘の重要性を知り尽くしている。18年3月21日には、ジャニーズJr(ジュニア)のためにYOUTUBE(ユーチューブ)チャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」を立ち上げた。これは今までテレビを唯一の戦場としてきたジャニーズ事務所が、初めて開設したネットチャンネルだ。今年2月、ジャニーズ事務所はバーチャルアイドル市場への進出も発表し、第1弾ユニットがすでに登場している。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年7月12日