中国18省区市の上半期GDP発表 天津・重慶が1兆元級に

人民網日本語版 2019年07月22日14:20

全国の2019年上半期のマクロ経済データが発表されると、各省・自治区・直轄市も相次いで同期経済運営の結果を発表した。大まかな統計によると、7月20日現在、河南省、四川省、湖北省、湖南省、福建省、安徽省、北京市、陝西省、江西省、天津市、重慶市、内蒙古(内モンゴル)自治区、雲南省、貴州省、甘粛省、海南省、寧夏回族自治区、青海省の18省区市がすでに上半期経済データを発表している。中国新聞網が伝えた。

18省区市の上半期国内総生産(GDP)データをみると、規模では、河南が2兆4200億元(1元は約15.7円)に達して暫定1位になり、四川が初めて2兆元の大台を突破し、天津と重慶が初めて1兆元を突破した。成長率では、雲南が目下最速で9.2%に達し、全国平均を2.9ポイント上回った。天津は暫定最下位で4.6%だが、前年同期を1.2ポイント上回った。

19年上半期の中国のGDPは45兆900億元に上り、比較可能な価格で計算すると、同6.3%成長した。四半期別にみると、第1四半期は同6.4%成長、第2四半期は同6.2%成長した。上記18省区市のうち、成長率が全国平均を上回ったか全国平均レベルだったところは11ヶ所に上る。

データをみると、上記18省区市のうち、雲南がGDP成長率でトップだった。雲南は同期のGDPが7957億4300万元に達して同9.2%成長し、成長率は全国平均を2.9ポイント上回った。

具体的にみると、雲南の3大産業の成長率はいずれも全国トップクラスだった。うち、第1次産業は付加価値額789億7千万元で同5.3%成長し、全国平均の3.0%を2.3ポイント上回った。第2次産業は同3129億1200万元で同11.5%成長し、全国平均の5.8%を5.7ポイント上回った。第3次産業は同4038億6100万元で同7.9%成長し、全国平均の7.0%を0.9ポイント上回った。

雲南のほかにGDP成長率が全国平均を上回ったのは、貴州(9.0%)、江西(8.6%)、福建(8.1%)、湖北(8.0%)、安徽(8.0%)、四川(7.9%)、河南(7.7%)、湖南(7.2%)、寧夏(6.5%)だった。貴州は34四半期連続でトップ3に入った。

▽GDP成長率をどうみるか?

データによれば、上半期に中国のGDP成長率は鈍化したが、世界の主要エコノミーの中で中国は引き続きトップクラスにいる。

中国国家統計局の毛盛勇報道官は、「就職や物価など各指標を総合的にみると、上半期中国経済の成長率は第1四半期よりも0.1ポイント低下したが、引き続き合理的な範囲にとどまっている。世界では経済と貿易の伸びがともに鈍化し、中国国内では構造的矛盾が顕在化する状況の中、これはたやすいことではない」と述べた。

復旦大学経済学院の高帆教授(経済学部常務副学部長)は、「中国経済総量の基数的効用、構造調整の戦略的方向性、グローバル経済の鈍化局面といった要素を考慮すると、第2四半期の中国のGDP成長率は低下したが、小幅の低下であり、また成長率というものはさまざまの複雑な要因が総合的に作用し合ってできあがるものであり、他の主要エコノミーに比べて中国にはなお成長率という明確な優位性がある」と述べた。

新京報の社説は、「上半期の6.3%という経済成長率は、下半期に予定された経済社会の発展目標を達成するための基礎を打ち立てた。ここから政策のメリットが徐々に発揮されるのにともなって、経済成長を支えるプラス要因がますます多くなり、下半期のマクロ経済は安定発展のリズムを引き続き保つことが予想される」と述べた。

交通銀行の連平チーフエコノミストは、「逆周期の調整政策の効果が徐々に発揮されたのは経済の安定化にプラスとなっており、下半期の消費は引き続き安定的に成長すると予想され、製造業の投資の成長率も回復上昇が期待される。経済運営は外部の不確定要因によって変動が起きるかもしれないが、6-6.5%の目標範囲を逸脱することはないだろう」と予想した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年7月22日

  

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