香港警察は28日、「この2ヵ月あまり、デモ参加者による過激な行動はエスカレートし続け、社会に対する影響も拡大し続けている。警察は、これまでに約900人を逮捕した。今後も厳正な法律執行を継続し、犯罪者に対して法にのっとり取り締まりと処罰を進めていく」との決意を表明した。新華社が報じた。
香港特区政府警務処警察公共関係科の謝振中総警司は、警察の定例記者会見において、「警察がこの2ヵ月あまりで取り締まった事件の内容や証拠品から、非常に憂慮すべき事態を見てとれる。それは過激なデモ参加者による暴力行為が次第にアップグレードしており、命に係わる武器まで使用されるようになっているという点だ。暴力行為が発生する場所は、港九新界の随所にまで拡大し、暴力行為はますますエスカレートし、社会に対する影響も広がる一方となっている」と述べた。
8月に入ってから、過激なデモ参加者の暴力ぶりは、市民が受け入れられる限度を超えてしまい、さまざまな地区や香港地下鉄・空港にまで影響が及び、「観光都市・香港」のイメージに深刻な打撃を与えている。
謝振中総警司は、「警察はこの2ヵ月間に発生した暴力事件を徹底的に追跡・調査し続けており、調査は一度としてストップしたことはない。十分な証拠を得られると、すぐに容疑者を逮捕している。先週末から、警察は、6月9日の特区立法会外違法集会、6月12日の金鍾(アドミラルティ)違法集会、7月1日の立法会破壊行為、7月21日の地下鉄元朗駅襲撃事件、8月11日の尖沙咀(チムサーチョイ)違法集会、8月13日の空港ロビー占拠事件と大陸部記者襲撃事件、ネット上での違法発言などに関し、計26人を逮捕した。逮捕者の罪名は、違法集会・刑事器物破壊・会議庁への侵入・逗留、攻撃力を備えた武器の所持、不誠実なコンピュータ使用、傷害、無許可での弾薬保有、詐欺などの重犯罪に及んでいる」と説明した。
また、謝総警司は、「警察は、あらゆる違法行為は例外なく厳しく法律執行を行っている。現場で即刻逮捕が出来ない状況であっても、それは違法行為を見逃しているという意味ではなく、その後必ず捜査を進め、法に照らして犯罪者を逮捕することになる」との方針を強調した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年8月29日