今月27日、米国最大の会員制ウェアハウス・クラブ「コストコ」(中国名・開市客)が上海に進出し、大陸部店舗第1号がオープンした。驚いたことに、開店からわずか半日で、コストコは公式サイトを通じ、「売り場で大勢のお客様にご来店いただき身動きが取れなくなっている。よりよいショッピング体験を提供するため、しばらく営業を停止する」と通知することを余儀なくされた。従来の総合小売業(GMS)がどこも不振にあえぎ、カルフールとメトロが中国業務で困難に陥る中、新たにお目見えした大手コストコがこれほど人気を集めるその背後に隠されている「消費のパスワード」が考えさせられる。「北京日報」が伝えた。
▽オープン初日に大混雑
コストコの大陸部初店舗は27日午前8時30分にオープンして、客を迎え入れた。押し寄せた消費者があっという間にあちこちの棚をぎっしりと取り囲み、人気商品のロティサリーチキン、ミニクロワッサン、カップケーキなどは瞬く間に売り切れた。液体洗剤を箱買いするする人もいれば、2559.9元(1元は約14.8円)の限定ウィスキーを20本まとめ買いする人もいた。オープンから1時間後には、22台あるレジはどこも長い行列ができ、会計まで30分以上待たなければならなかった。マオタイ酒やブランドバッグなどの高額商品もあっという間になくなった。
中国でよくあるスーパーの大規模な売り場と異なり、コストコの店内はイケアの倉庫エリア(セルフサービスエリア)に似ていて、箱に入った商品が棚に高々と積み上がり、ショッピングカートも普通のスーパーのものの2倍近くある。大陸部初のコストコは上海市閔行区にあり、敷地面積は2万平方メートル、売り場面積は1万4千平方メートルに達し、米国コストコの標準規格を採用した1階建て店舗に、27品目4千種類近い商品が並んでいる。
オープン初日に人の流れが棚の間を埋め尽くしたことは、コストコのブランド知名度とオープン記念割引きキャンペーンと関係がある。コストコによれば、コストコの非食品商品の価格は市場価格より30-60%安く、食品は10-20%安い。オープン期間の割引きキャンペーン対象商品は、家電、生鮮・グルメ、日用品、トラベルグッズなどを含む60種類に及ぶ。たとえばシャープの45インチテレビはコストコ価格が1755.9元、シャープの天猫(Tmall)旗艦店では1899元。飛天マオタイ酒は1498元でメーカーの希望小売価格より1元安く、コカコーラ300ミリリットル24本入りケースは44.9元で天猫スーパーの48元を下回る。
▽会員制は中国に合うか?
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