開店半日で営業停止のコストコ人気は続くのか?

人民網日本語版 2019年08月30日09:26

8月28日、オープン初日に大勢の人が押し寄せて営業を停止したコストコは、入場制限措置を打ち出した。同店の公式情報によると、今後は一度に売り場に入れる人数を2千人以内に制限するという。オープン初日には、少なくとも1万人を超える消費者が店内で同時に買い物をしていたとみられる。「北京青年報」が伝えた。

▽なぜこれほど人気?

コストコは会員制のウェアハウス・クラブで、オープン初日の爆発的人気は力の入ったオープン記念キャンペーンと関係がある。よそのスーパーが集客を狙って卵や食用油を提供する中、コストコの大陸部初店舗のオープン広告に並んだのは、1948元(1元は約14.8円)の飛天マオタイ酒、919元の五糧液、割引価格のエルメスなどだ。もちろん、こうした商品がキャンペーンの全てではないが、目を引くことは確実で、実際に飛天マオタイ酒は開店早々に売り切れたという。

またコストコの商品の一部は市場価格より10-30%安い。米国では平均粗利益率10%前後のビジネスモデルが中産階級を引きつけ、年会費が収入を生み出す。中国では第1号店の上海閔行店で7月1日に会員募集が始まり、これまでに予想を遙かに上回る数万人の会員を集めた。マーケティング手法として、年会費はオープン前なら199元、オープン後は299元とメリハリをつけた。

コストコは米国ではずっと低価格・高品質の販売戦略をとり、製品の粗利益率は10-11%ほどを維持し、他の小売企業を大きく下回る。他のスーパーは粗利益率が15-25%だが、コストコで14%を超える商品が出ると最高経営責任者(CEO)に報告する義務があり、取締役会の承認も経なければならない。別の場所での価格がコストコ価格を下回るようなことがあれば、その商品は棚から下ろされる。

この運営モデルは多くの有名人を引きつけて「広告塔」になっている。大陸部でもコストコのフォロワーは多く、小米の雷軍CEOは早くからコストコについて語っていた。「コストコがこれまで長年にわたり勢いをもち続けている最も重要な原因は、コストコという存在の本質をしっかりつかまえたことにある。商品はできる限りよいもので、価格はできるだけ安く、サービスは期待以上だ」という。

▽この人気は続くか?

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