7月の中国の経済統計が今月14日に発表され、中国国家統計局の劉愛華報道官が国民の注目ポイントについて説明した。中国新聞網が伝えた。
物価上昇の行方は? 「今後は安定する条件が整っている」
中国の人々は最近、豚肉や果物などの食品が値上がりしていると強く感じているが、それが物価統計にも反映されている。
国家統計局の統計によると、7月、消費者物価指数(CPI)は前年同期比で2.8%上昇、上昇幅は6月に比べて0.1ポイント拡大。ここ17ヶ月で最大の上昇幅で、5ヶ月連続の2%以上の上昇となった。
うち、果物と豚肉の価格上昇がとりわけ顕著で、物価を上昇させる主な原因となった。
具体的な統計を見ると、7月、果物の価格は39.1%、豚肉の価格は27.0%上昇した。この2項目がCPIを約1.22ポイント引き上げた。
今後しばらくは、果物と豚肉の価格は引き続き上昇するのだろうか?台風などの悪天候の影響を受け、物価が大幅に上昇することはないのだろうか?
果物の価格について、劉報道官は、「現在、果物の価格はすでに積極的な変化を見せており、前年同期比で大幅上昇したものの、下落に転じ、前月比でも6.2%下落している。夏の旬の果物が大量に市場に出回れば、果物の価格が全体的に下がる条件が整う」と説明した。
豚肉の価格に関して、劉報道官は、「関連当局、各地方政府が現在、補助金支給メカニズムの始動などを含む一連の対策を講じており、養殖の規模を拡大し、市場への供給を増やして、価格が安定するよう取り組んでいる。これらは、時間はかかるものの、市場への供給をめぐる問題をある程度緩和するだろう。それらの措置の効果が表れるにつれ、豚肉の価格は安定するだろう」と説明した。
また、「食品、工業品、サービス、さらに通貨の調整、輸入性の要素などから見れば、全体的な物価水準は、比較的安定する基礎や条件が整っている」との見方を示した。