夏休みスタディツアー消費額平均8641元 親は理性的に

人民網日本語版 2019年08月20日10:36

携程旅行網がこのほど発表した「2019年夏休みスタディツアー勘定書」によると、携程のスタディツアープラットフォームのデータでは、2019年の夏休みシーズンのスタディツアー1回1人あたりの平均消費額は8641元(1元は約15.1円)に上り、前年同期比4.3%低下した。世帯平均は2万2千元で、同2.1%増加した。注目されるのは、広州市の個人平均消費額が全国トップだったものの、スタディツアーの選択にあたり親たちの消費観念がますます理性的になったことだ。「南方日報」が伝えた。

▽広州のスタディツアー平均消費額は1万元超 全国でトップ

同プラットフォームが発表した「2019年夏休みスタディツアー消費ランキング」は、全国の主要なスタディツアー出発都市15ヶ所の今年夏休みシーズンの消費額の統計をまとめたものだ。それによると、広州市の個人平均消費額は1万1963元で全国トップとなり、以下、北京の1万380元、上海の9830元が続く。K段階(幼稚園から義務教育まで)の子どものスタディツアー消費額は、年齢が上がるにつれて上昇する。学校の区切りごとの消費額をみると、小学生は珠海市が5963元でトップ、中学生は上海市が1万2263元でトップ、高校生は広州市が2万852元でトップだった。全国平均収入をみると、スタディツアー消費額は確かに少なくはない。しかし「勘定書」には5万元というケースもあり、それに比べればかなり少ないといえる。

北京市に暮らす女性の張さんは、「自分の子どもは10歳になる。今年の夏休みの補習クラスは合わせて5千元前後になった。子どもを連れて『新シルクロード 青海から敦煌へ』という歴史文化系の親子キャンプに行って、家族3人で2万元弱だった。『夏休みのスタディとツアー』を合わせると2万元あまりだ。SNSのモーメンツをみてみると、自分は中の上の水準といえる。ニュースでは10万元とか8万元とかいう話も聞くが、自分の周りの親のほとんどがもっと理性的で、自分の収入レベルを大幅に上回るようなことはしない」と話す。

今年の親たちのスタディツアーの選択には、定番の米国スタディツアー商品の人気が低下し、中国国内や日本、韓国、東南アジアなどの短距離のスタディツアー商品を選ぶ割合が上昇したという大きな変化もみられた。同プラットフォームが発表した「2019年夏休みスタディツアー目的地ランキング」は、中国と海外の人気スタディツアー目的地15ヶ所の消費価格データの統計をまとめたものだ。国内価格は3千元から4千元が一般的で、海外ではスイスが最も高く1人あたり5万1476元になり、ニュージーランドとカナダの3万元超が続く。タイ、インドネシアなどの東南アジアは約6千-7千元だ。

▽1万元以下のスタディツアー商品が70%占める

信用できるスタディツアー商品を選ぶにはどうしたらよいか。業界の専門家は、「親御さんはスタディツアーを選ぶ際に高ければよいという姿勢を捨てることだ。優先的に考えなければならないのは商品の中身、コストパフォーマンス、子どもが興味を感じるかどうか、日程が適切かどうかだ」と話す。

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