重慶の自動車メーカーである上汽依維柯(IVECO)紅岩商用車有限公司(以下「上汽紅岩」)が生産した5Gスマート大型トラックが、このほど上海洋山港で貨物の自動積卸と輸送を行い、世界初の港湾地区5Gスマート化作業を実現した。重慶日報が伝えた。
上海洋山深水港は世界で最も貨物の取扱量の多い港湾の一つ。上汽紅岩5Gスマート大型トラックは8月29日早朝、ここで世界初の港湾地区5Gスマート化作業を行った。上汽紅岩5Gスマート大型トラックは、複雑な作業環境の中で、港湾地区のほかのスマート化設備との「完璧な連携」を見せ、15秒以内に貨物の積卸を終えるとただちに自動運転を開始。自律的に最良のルートを設定して、指定の場所まで正確に搬送した。
上汽集団商用車技術センターの副ゼネラルエンジニア兼チーフデザイナーの黄斌氏は、「5G環境下で自動運転技術による港湾地区でのスマート化作業を実現し、港湾地区にも『スマートブレイン』が備わった」と指摘する。黄氏によると、上汽紅岩5Gスマート大型トラックは独自開発したスマート運転制御システムを搭載しており、ビッグデータを取得・分析して、自律的に学習し、アップグレードすることができ、スマート運転電気制御シャーシを通じて車両の運転を自動制御することが可能となっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年9月4日