5G遠隔手術、北京・新疆間で時間差なし

人民網日本語版 2019年08月30日13:20

「1人対複数」の5G遠隔手術が27日、北京市・天津市・河北省・新疆ウイグル自治区で行われた。中国電信(チャイナ・テレコム)の5Gネットワーク、華為(ファーウェイ)の通信技術のサポートを受け、北京積水潭病院は遠隔システム制御プラットフォームを通して、天津市第一中心病院、カラマイ市中心病院、張家口市第二病院と連結した。北京積水潭病院の田偉院長が3エリアの手術ロボットを使い、手術プランを計画し遠隔操作を行った。

北京積水潭病院ロボット遠隔手術センターの壁には2枚の大型ディスプレイがある。右側のディスプレイの四分割された画面は、4エリアのシーンをリアルタイムで表示していた。田氏がある病院と遠隔交流すると、左側のディスプレイが病院の手術台のシーンに切り替わる。各地間の映像・音声の伝送が非常に滑らかで、2エリアの医師はほぼリアルタイムで交流できた。

田氏のデスクには他にも小さめのディスプレイがあり、手術中にスキャンされた3次元画像が表示される。「我々はまずこれらの画像を使い手術計画を立てる。例えばボルトの方向、位置、サイズ、太さなどだ。次にロボットに我々の設計に基づき3次元空間の測位を行わせ、ボルトを打ち込む位置に移動させる。それから現地の医師が測位に基づきボルトを打つ」。デスクのトランスジューサーを使うことで、田氏は瞬時にして各病院のロボットの画像をつかみ取ることができる。ロボットの手術ガイドを利用することで、手術中にボルトの長さや打ち込む位置を正確に設計でき、手術の失敗を回避できるという。

田氏は「過去の遠隔手術の制御における最大の問題は、時間差だった。数千里離れて天璣整形外科ロボットを使っても、5G技術があれば現場の操作とほぼ変わらない。時間差はほぼ感じられず、北京で手術しているようだ」と話した。

北京積水潭病院は今年6月27日、嘉興市第二病院、煙台市煙台山病院と連結し、世界初の整形外科手術ロボットマルチセンター5G遠隔手術を行った。中国電信は主にインフラ・ネットワーク整備及び運営サポートを行った。当時のエンドツーエンドの時間差は約20ミリ秒。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年8月30日

  

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