中国の平均寿命が70年で35歳から77歳まで2倍に

人民網日本語版 2019年09月06日11:00

ちょっとした病気で命を失ってしまうという時代は終わり、寿命が延び100歳以上の高齢者も決して珍しい存在ではなくなっている。この70年間で中国人の平均寿命は35歳から77歳まで、2倍以上伸びた。新華社が報じた。

元教師の陳志祥さん(81)は陝西省西安市で育った。子供頃は肉を口にできることなどほとんどなく、疫病が流行した場合は、一度感染してしまうと、ほとんど助かる見込みなど無かったと記憶している。「あの頃は食料も服も不足していたし、医療保障なんてもってのほか。30-40歳で多くの人が亡くなり、60歳まで生きられたら長寿だった」と振り返る。

中国国家統計局の報告によると、中国人の平均寿命は、1949年は35歳、1957年は57歳、1981年は68歳、2018年は77歳とどんどん伸びている。中国は、飢えと寒さに悩まされる時代から、物の豊かな時代へ、医療が立ち遅れて薬も少なかった時代から、病気になっても病院に行けば治療してもらえる時代へと、「華麗なる転身」を遂げた。

1949年、中国の住民の1人あたり可処分所得はわずか49.7元(1元は約14.94円)だったものの、2018年には2万8228元に達した。物価変動の影響を除いた実質ベースでも59.2倍増となった。国民の生活はどんどん豊かになり、栄養価の高い食品も十分にあるため、より健康的な生活を送ることができるようになっている。どんな季節でも、いろんな場所で生産された新鮮な果物や野菜、さらに、珍しい食品や高級食品も、食卓に並ぶようになっている。

天然痘は根絶され、中国国内でマラリアに感染することはなくなり、地域性のヨード欠乏症も効果的に抑制、解決されて、基本医療保障ネットワークが中国全土をカバーするようになった。

陳さんは「私の妹は3歳の時に下痢が原因で脱水症状となり、亡くなってしまった。もし今の時代だったら、亡くなることなどなかっただろうに」と話す。

中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)以降、「健康中国」が国家戦略となり、その行動計画が実施されるようになり、「長寿」の中身を引き続き充実させている。2016年、中国人の平均寿命は68.7歳と初めて米国を上回った。また、単に長生きするだけでなく、健康に長生きしなければならない。

山東省単県終興鎮時寨村の時克存さん(86)は、「現在、65歳以上の高齢者は毎年無料で健康診断を受けることができる。何か問題があればすぐに発見し、治療することができる。また、体を大切にするという意識を持つ人がどんどん増えている。村には、私のような高齢の人がたくさんいる。中には100歳以上の人もいる。単県は『長寿村』と評されている」と語る。

100歳まで長生きし、幸福で健康に生きるという、ここ数千年の中国人の「夢」は、今や現実のものになろうとしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年9月6日

  

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