北京冬季五輪に向け練習と試合に励む選手の関節には、「ハイテクサポーター」が使用される。リアルタイムのデータモニタリングにより生じうる損傷を予測し、選手が負傷する確率を下げる。北京日報が伝えた。
スポーツ中の怪我は、冬季五輪の選手の練習と試合の成績に影響を及ぼす重要な要素だ。スポーツの成績に影響するだけでなく、選手人生の幕引きとなってしまう場合もあり、大きな人的消耗と経済的損失をも生んでしまう。科学技術部(省)が昨日明らかにしたところによると、「科学技術冬季五輪」重点特定プロジェクトの研究に進展があった。科学技術者が開発したシステムは、選手の運動中の関節の3次元運動データを無侵襲で検査・測定することができる。練習と試合で運動する関節のリアルタイムのモニタリング、起こりうる損傷の予測の需要を満たす。
同プロジェクトチームが研究開発した高速双平面蛍光透視システムと携帯型関節運動測定システムは、いずれもアジア初を成し遂げた。このシステムは技術型のスキー競技のほか、将来的にはフリースタイルスキー、アイスホッケー、スピードスケート、フィギュアスケートなどの怪我しやすい冬季競技に広く応用される。その他の競技の選手により多くのカスタマイズサービスを提供し、怪我を予防する。
同チームはすでに同システムを使い、衝撃の強い動作のデータ収集を何度も行っている。骨、軟骨、半月板、靭帯などの構造の3Dモデルと結びつけることで、各構造の3次元運動学データを導き出し、軟組織誤差の補償モデルを構築した。運動中の関節各組織の損傷の原因を正確に分析することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月24日