新中国成立70周年

中国が食糧問題を自ら解決しなければならない理由は? (2)

人民網日本語版 2019年09月25日10:00

食料という目に見えない国防ラインを保障するために、中国は第13次五カ年計画(十三五)の中で、「最も厳格な耕地保護制度を堅持し、耕地のレッドラインを堅守し、食料を土地において収穫し、技術に基づいて収穫する戦略を実施し、食料の生産能力を引き上げ、穀物のほぼ自給自足、食料の絶対的な安全を確保する」ことを打ち出した。食料を土地において収穫することが、1億2千ヘクタールの耕地を厳守するためのレッドラインだ。

新しい時代に入り、世界の人口の5分の1以上がお腹いっぱいおいしく食べられるようになったと同時に、中国は世界の食料の安全保障と農業の持続可能な発展に中国プランで寄与するようになった。

19年6月23日にイタリア・ローマで開催された国際連合食糧農業機関(FAO)第41回総会で、中国農業農村部(省)の屈冬玉副部長が多くの票を集めて新事務局長に選出され、FAO初の中国人の事務局長になった。

世界の食料の年間貿易量は4千億キログラム前後で、中国の消費量の3分の2を占めるに過ぎない。中国が自分たちの食糧問題をしっかり解決できなければ、他国の人々の一人あたり食料を圧迫することになる。

74年に行われた第1回世界食糧会議で、各国の代表と専門家は「中国は絶対に10億人の人口を養うことはできない」として深い憂慮を示したが、84年のFAO総会で、中国政府は「中国は『温飽』(衣食など最低限の生活の保障)の問題をほぼ解決した」と世界に向けて宣言した。

08年に世界で食糧危機が起こったが、中国は耕地のレッドラインと食料自給率をしっかりと守り抜き、食料供給の安定を維持し、FAOにより14年には国連のミレニアム開発目標における飢餓の撲滅の目標を達成し、15年には世界食糧サミットにおける飢餓の撲滅の目標を達成したと評価された。

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