「自分には2つの夢がある。1つは稲の下で涼んでみたいという夢で、夢の中の稲はコーリャンのように背が高く育っている。もう1つはハイブリッド米が世界中に広がるという夢だ」。「ハイブリッド米の父」と呼ばれる90歳の袁隆平氏は、これまでに公開の場で何度もこの2つの夢を語ってきた。
中国のハイブリッド米は79年に初めて海外に進出し、世界数十ヶ国・地域で研究と普及が進められた。今では海外の栽培面積は700万ヘクタールを突破し、現地の米生産量より20%以上増産した。FAOはハイブリッド米を発展途上国の食糧不足問題解決のための筆頭技術に挙げている。
中国は約100ヶ国に農業技術モデルセンターを設立し、農業の専門家を数万人派遣し、農業の機械化、食品加工など多くの分野の先進技術を伝え、各国が食料の技術者を大量に育成するのをサポートしてきた……中国発の農業をめぐる援助と技術支援が、地球の飢餓問題の緩和に役立っている。
事実が証明するように、中国は世界の食糧市場に打撃を与えておらず、発展途上国の食料輸入ニーズに対して競争上の脅威になってもいない。大国としての体制の優位性と模索を続ける科学技術手段により、中国は世界の耕地の7%で世界の人口の約20%を養っており、自分たちの茶碗をしっかりと抱えながら、世界の平和と安定も促進している。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年9月25日