世界最大の自由貿易区は東アジアバリューチェーンにとって何を意味するか (3)

人民網日本語版 2019年11月14日10:58

RCEPが近代的というのは、WTOの枠組との比較に基づいて言えることで、RCEPはECを組み込んでいるほか、知的財産権、競争政策、政府調達などの内容を含むことに特徴がある。

▽バリューチェーンに基づくグローバル多国間主義を構築

グローバル貿易発展情勢をみると、私たちは今、大変革のハードルの上に立っている。

伝統的な南北貿易が貿易グローバル化の第1段階だというなら、先進国の間での産業内貿易は第2段階であり、バリューチェーンを基礎とした製品の分業スタイルは貿易3.0時代のコアコンテンツだ。

2019年10月に世界銀行は「世界開発報告」を発表し、「バリューチェーン貿易はすでに半数を占めた」と指摘した。同じ時期にアジア開発銀行が発表した報告でも、「東アジア地域内のバリューチェーンにもより大きく注目していく」としていた。

複雑さを増す世界で、地域のバリューチェーンやグローバルバリューチェーンに参加するには、国、地方、業界などがより幅広く協調することが必要だ。すべての国が、1つの国の中でも全ての省または産業がより広い範囲の競争に参加して、より広い範囲で優位性を獲得できるわけではない。

RCEPはシンボル的な出来事だ。一部の国が新たな貿易ルールの時代に足を踏み入れ、一部の国は新時代のドアの外で足踏みしている。RCEPは7年にわたる交渉を経て、終点に達した交渉各方面がすでに古い時代を卒業したとは言えないものの、新たなグローバル化時代に積極的に進んでいることは確かだ。各国のニーズにより対応した多国間主義を構築するのは、今後の重大な課題だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年11月14日

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