オンライン・レコメンド経済データ 月収1万元以下が7割超 (2)

人民網日本語版 2019年11月14日11:17

月収1万元以下が7割超 半数は農村出身

データによると、オンライン・レコメンド経済従事者の一日あたり平均労働時間は8-12時間で、最長で10時間以上配信を続けたことがあるとした人は17.8%に上った。これはつまり、同業界従事者の多くは起きている時間のほとんどをカメラの前で過ごしているということだ。

こうした体力勝負、頭脳勝負のオンライン・レコメンド経済の戦いでは、二極分化の傾向が非常に顕著だ。同業界従事者で最高月収が1万元に届かない人は76.6%に上る。最低賃金に出来高を加えた賃金体系がオンラインレコメンドの成長にとっては非常に重要だが、各プラットフォームのアクセス数の大部分は少数のトップレベルライブ配信パーソナリティーに偏る傾向があり、発信者の多くは仕事がなくて困っている。同経済従事者のうち業界入りして半年未満の人が66.3%に上り、転職を検討中は58.2%に上り、この新興業界は大波にもまれながら淘汰されるのが日常になっており、やめるか転職するしかない人が大勢いる。

オンライン・レコメンド経済業界の人材ニーズの爆発的増加と人材確保の不安定さに対し、雇う側は低学歴で見た目の良い農村出身の若者を選ぶようになってきた。データによると、同業界従事者の75.7%が4年制大学より低い学歴で、農村出身が49.7%に上る。陝西省の遠隔地の農村から来たライブ配信パーソナリティーは、「苦労はいとわない。家族のために新しい家を建てたし、今は家族を4人養っている」と話す。

オンライン・レコメンド経済情報発信の第一の目標はお金を稼ぐこと 1人で何役も

データをみると、オンライン・レコメンド経済従事者の57.3%が20-25歳と若く、結婚適齢期だが、半数以上が独身だ。同報告書によれば、独身の従事者の71.6%が、「恋人がいない主な原因は恋愛より先にお金を稼ぎたいから」としている。コスメ情報を発信するkikiさんは、「毎日起きている間はライブ配信をして、食事をする時間もないのに、恋愛する暇なんてどこにもない。この仕事は自分の才能を食いつぶす仕事で、自分にはそれほどたくさん時間は残されていない」と笑う。

商品を選び、キャッチコピーを考え、ヘアメイクをして、撮影をする。これを全部1人でこなすのが、大部分のオンライン・レコメンドライブ配信パーソナリティーの日常生活だ。アシスタントのいる人は想像するほど多くない。調査研究データでは、ライブ配信パーソナリティーのチームの44.3%はメンバーが1人しかいない。オンライン・レコメンド経済業界が発展を続ける中、ネット有名人とスターが同じ土俵で競うようになって、同業界のルールに対する人々の認識がどんどん変わり、偏見も次々打ち破られている。データによると、ライブ配信パーソナリティーの60%以上が家族に認められ応援されているという。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年11月14日

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