5日に東京で開幕した第3回国際ムーンビレッジワークショップ&シンポジウムにて、中国の「嫦娥4号」による月探査プロジェクトが、ムーンビレッジアソシエーション(MVA)の優秀月探査プロジェクト賞を受賞し、同賞にとって初の受賞プロジェクトとなった。嫦娥4号プロジェクトは英王立航空協会の金賞に続き、再び国際的な賞を受賞した。新華社が伝えた。
MVAのGiuseppe Reibaldi会長は授賞の際に、「嫦娥4号プロジェクトは初めて探査機を月の裏側に送り込んだ。これは非常に偉大なる成果だ」と述べた。
中国月探査プロジェクトチーフデザイナーを務める中国工程院院士の呉偉仁氏は招待を受け、シンポジウムで基調報告を行った。呉氏によると、MVAは初の授賞で嫦娥4号プロジェクトチームに大賞を与えた。これは国際宇宙分野の中国の月探査、特に嫦娥4号プロジェクトへの高い評価を示している。
呉氏は「中国は世界のパートナーと共に、宇宙空間の平和的な探査と利用を望んでおり、MVAの関連活動を引き続き支援していく。嫦娥5・6・7号など後続の月探査プロジェクトの推進においても、より広範な国際協力を展開する。このようにしてこそより多くの科学成果及び経験を取得することができる」とした。
MVAは2017年に設立された、本部をウィーンに置くNGO(非政府組織)で、月探査に興味を持つ政府・産業・学術界・民間人などの関係者に向け、恒久の世界非政府フォーラムをつくり、月探査の協力を促進することを趣旨とする。
MVAは、2019年より毎年、優秀月探査プロジェクト賞を授与することを決定した。嫦娥4号の他にも、米国の「ルナー・リコネサンス・オービター 」とインドの「チャンドラヤーン2号」プロジェクトに授与された。
嫦娥4号は2019年1月3日、月の裏側のフォン・カルマン・クレーターに着陸した。中継通信衛星「鵲橋号」のサポートを受け、嫦娥4号着陸機と月面ローバー「玉兎2号」がその場での探査と巡回探査を実施し、一連の重要な科学成果を上げた。
嫦娥4号プロジェクトは国際社会から広く評価されている。プロジェクトチームは11月25日に英王立航空協会の金賞を受賞した。同協会は創立153年で初めて中国のプロジェクトに賞を授けた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年12月9日