高効率冷却システム、省エネ効果は三峡ダム発電量の30%に相当

人民網日本語版 2019年12月06日14:08

湖南省長沙市でこのほど開かれた第13次五カ年計画国家重点研究開発計画「データセンター分散型相転移エネルギー貯蔵チップ級冷却技術」プロジェクトの始動式において、プロジェクトの責任者で長沙理工大学准教授の孫小琴氏は、「プロジェクトの実施により、冷却システムのエネルギー消費量を毎年300億kWh削減できる。これは三峡ダムの年間発電量の30%に相当する」と述べた。科技日報が伝えた。

5G技術をはじめとする通信技術の急発展に伴い、電子部品は高周波・高速化、集積回路小型化及び密集化などの発展の流れを示している。通信設備の作業速度はここ10年で1.5倍に向上したが、発熱密度もそれに伴い十数倍に増加した。そのため冷却効果はチップの性能と寿命を決める重要な要素になっている。統計データによると、中国のデータセンターのエネルギー消費量は1200億kWhにのぼり、毎年20−30%のペースで増加しているが、冷却設備のエネルギー消費量は機械室の30−50%を占めている。高効率の新型冷却システムの研究開発が焦眉の急になっている。

中国のデータセンターの高効率冷却技術はまだ初期段階にある。同プロジェクトは米UCBとの共同研究により、高熱流密度通信システムの放熱のボトルネックの解消を目指し、データセンターに高効率・高信頼性の新型冷却システムを提供しようと、超親和性・疎水性構造の特性を持つチップ級相転移エネルギー貯蔵型マルチ接続マイクロヒートパイプ冷却装置を開発する計画だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年12月6日

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