資料写真:北京時間2019年11月23日8時55分、中国は西昌衛星発射センターで50・51基目の北斗測位衛星を打ち上げた。(撮影・高楠)
中国衛星測位システム管理弁公室が9日明らかにしたところによると、中国側は衛星航法システムに関する国際委員会(ICG)の第14回会合の席上、年末に北斗3号のすべての中円地球軌道衛星の打ち上げ任務を完了し、北斗グローバルシステムの中核ネットワークの構築を完了する。そして、来年には北斗グローバルシステムが全面的に完成すると発表した。中国新聞社が伝えた。
説明によると、同会合は8日にインドのバンガロールで開幕した。会期は6日間で、インド宇宙研究機関が主催。北斗衛星測位システムチーフデザイナーの楊長風氏が50人以上の中国代表団を率いて出席し、北斗衛星測位システムの更新を報告する。
中国代表団は本会合のすべての議題の議論に加わる予定。北斗衛星測位システムのグローバルサービス開始後の建設・運営、応用・普及、国際協力などの最新の進捗をめぐり、会合で基調報告を行う。中軌道衛星捜索・救助、スペースデブリの処置、精密な単点ポジショニング、応用分野の拡大などの問題について、中国の主張とソリューションを打ち出す。世界衛星測位事業の発展に向け中国の知恵を積極的に貢献し、世界各国の情報化・スマート化建設に中国のプランを提供する。
北斗衛星測位システムは世界衛星測位分野でますます重要な役割を果たしており、各システム間の協力・交流で実質的な進展を実現している。中露衛星測位政府間協力協定が正式に発効し、中米信号互換性・相互操作、中国・欧州周波数調整も持続的に推進されている。昨年ICG第13回会合の開催に成功した後には、第2回中国・アラブ北斗協力フォーラム、第1回中国・中央アジア北斗協力フォーラムを開催した。現在は中国・上海協力機構衛星測位フォーラムの準備を積極的に進めており、北斗の中国・アフリカ協力フォーラム、中国・CELACフォーラムへの加入を推進している。
中国衛星測位システム管理弁公室は、「来年全面的な完成を予定している北斗グローバルシステムは、世界を見据える中国の重大公共サービス宇宙インフラとして、終始『中国の北斗、世界の北斗、一流の北斗』という建設・発展・サービス理念を貫く。またより開放的な姿勢、より強力な機能、より優良な性能により世界に貢献し、人類に福をもたらす」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年12月10日