広東省大湾区集積回路・システム応用研究院、上海利正衛星応用技術有限公司が共同開発した先進技術実証ペイロード「黄埔1号」が3日午前11時22分、「長征4号乙」キャリアロケットにより太原衛星発射センターから成功裏に打ち上げられ、軌道上で一連の実験・検証を展開する。科技日報が伝えた。
同衛星ペイロードは「粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)」における初の宇宙情報サービスシステムである商業低軌道衛星ネットワーク「大湾智通」の初の実験ペイロードだ。主に地上システムのサポートを受ける総合化ペイロードのナビゲーション増強機能による、地上ナビユーザーへの情報・信号一体化増強を検証し、地上ナビ端末の測位精度及び収束ペースを高める。
同ネットワークは広州市黄埔区、広州ハイテクパークの力強い支援と働きかけにより建設される宇宙情報サービスシステムで、低軌道小型衛星90基による構築を予定している。低軌道商業衛星ネットワークが近年台頭しており、低軌道小型衛星ネットワークに基づき提供される通信・情報サービスが国内外の研究の注目点になっている。中国工程院の陳鯨院士は「中高軌道衛星と比べ、近距離の低軌道衛星、特に総合的なサービス能力を持つ低軌道衛星は、世界の各種ユーザーにより幅広く多様なデータサービスを提供する潜在力を持っている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月4日