中国の地球ビッグデータが、アフリカ諸国の農業災害対策を支援することになった。第4回「デジタルシルクロード」国際会議が17日、深セン市で開幕した。各国の専門家が緊密に連携し、地球ビッグデータ科学が国連の持続可能な開発目標に貢献するよう努力する。科技日報が伝えた。
「デジタルシルクロード(DBAR)」は2016年に始まった国際計画で、中国の科学者が提案した。現在は57カ国・国際機関が参加している。経験・技術・データ・知識を共有することで、地球ビッグデータの「一帯一路」(the Belt and Road)の持続可能な開発における科学の貢献を実現する。インフラ改善、環境保護、災害リスクの低減、水資源管理、都市の発展、食糧の安全、海岸帯管理、自然・文化遺産保護などの分野においてプラスになる。
会議の開幕式で、中国科学院の地球ビッグデータ科学プロジェクト先導特定プロジェクトがモザンビークに、同国の分解能10メートルの耕作地製図データを寄贈した。同データはモザンビークの洪水、干ばつ、農作物の病虫害などの災害への対応力の強化にプラスで、モザンビークの農業発展と水資源の合理的な開発に情報サポートを提供し、食糧の安全を保障する。
DBARの議長を務める郭華東院士は、「モザンビークに提供するのは動的な地球観測データで、リアルタイムもしくはリアルタイムに準じる水害と干ばつのモニタリングに資する」と述べた。
郭氏によると、DBARはすでに「展示+共有+オンライン分析」の三位一体の地球ビッグデータサービス能力をつけており、今後引き続き国際科学技術協力ネットワークを構築し、地球ビッグデータインフラ整備を強化し、データ共有と互恵を促進する。
中国科学院が今年9月にまとめた「地球ビッグデータによる持続可能な開発目標のサポートに関する報告書」は、第74回国連総会における中国政府の4つの正式文書の一つ、国連2030アジェンダ首脳会議の2つの文書の1つとなっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年12月19日