黒竜江省、白亜紀前期の恐竜の足跡を大量に発見

人民網日本語版 2019年12月26日11:13

中国地質大学(北京)の◇立達(◇は刑のへんにおおざと)准教授ら中国内外の科学者は25日、研究チームが黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市依蘭県で大量の恐竜の足跡化石を発見したと発表した。これは黒竜江省で報道されている初の大規模な白亜紀前期の恐竜の足跡だ。これらの恐竜の足跡は数が多く保存状態が良好で、恐竜の進化を研究する上で重要な価値を持つとともに、恐竜の行動習性、生活環境、同地域の古環境及びその地質時代の気候変動を復元する上で重要な意義を持つ。科技日報が伝えた。

説明によると、黒竜江省は化石資源が豊富で、中国で最も早く恐竜の化石が見つかった場所だ。化石愛好家の朱利氏は2018年夏、達連河鎮紅星村の路傍に切り開かれた断面に、二枚貝と亀の化石を発見した。その隣には明確な法則を確認できるくぼみがあり、古生物の足跡と思われた。◇氏のチームはその後、これが足跡の化石であることを確認し、調査活動を展開した。

統計データによると、依蘭恐竜足跡群は5本の足形、合計70個の足跡からなり、平行の竜脚類の足跡、3本指の鳥脚類の足跡、3本指の獣脚類の足跡が含まれる。竜脚類の足跡の後ろ足の長さは約49センチ。右足と左足の歩幅が明らかに異なるため、足を引いていたか異常な歩行姿勢だったと見られる。鳥脚類の足跡は指の形が中心で、3本目の指が最も発達している。2本目と4本目の爪痕はほぼ三角形で、そして前縁が丸みを帯びている。3本指の獣脚類の爪痕は平行で、遊泳痕と暫定的に分類している。獣脚類の遊泳痕と恐竜の歩行の足跡という組み合わせから、異なる時代と環境で形成されたものであることが分かる。調査隊はさらに陳秉麟氏の古い記録を見直し、その足跡がアンキロサウルス科のものである可能性があるとしている。

研究者は「依蘭恐竜足跡群は黒竜江省の白亜紀前期の恐竜の化石の記録を補い、また同地域の恐竜生物群の多様性を示している。黒竜江省の白亜紀後期の恐竜生物群は、今回発見されたこの生物群の延長線上にある可能性が非常に高い」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年12月26日

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