中国国家統計局が先日発表した2019年の中国経済の成果は注目すべき点が多かった。特に目を引くのは1人当たりGDPが1万ドルの大台に乗ったことだ。海外のウォッチャーはこれを、中国経済の発展にとって一里塚であり、中国経済発展の力強い原動力と巨大な潜在力をはっきり示すものだと見ている。新華社が伝えた。
1人当たりGDPは国や地域の経済発展水準を示す重要な指標だ。2001年に中国の1人当たりGDPは1000ドルに達した。それから20年足らずで、10倍の成長を実現した。「NIKKEI ASIAN REVIEW」ウェブ版は「14億人の生活水準が多大な改善を得た。これは歴史において、経済が最も急速に成功を収めた模範例の一つだ」と指摘した。
世界銀行の統計では、2018年に1人当たりGDPが1万ドル以上のエコノミーの人口は15億人近くだった。中国の1人当たりGDPが1万ドルを突破したことで、これは2倍に相当する30億人近くに急増した。海外メディアはこれを、発展途上の新興エコノミーである中国の世界への貢献と評した。
1人当たりGDPの増加に伴い、巨大な中国の消費者市場は各国の企業にとって「金鉱」となった。米国のある投資戦略アナリストは中国を「最良の消費者市場」と断言する。
消費規模を見ると、2019年に中国の消費財小売総額は40兆元を突破し、中国は世界最大の消費者市場の一つとなった。消費構造を見ると、サービス消費が伸び、消費行動は日増しに中級・高級消費、改善型消費、個別化消費へと向かっている。