新型肺炎との戦い 団結・協力が必然的な流れ

人民網日本語版 2020年02月06日11:27

公衆衛生上の危機を前に、各国は団結・協力し、困難な局面を共に克服するべきだ。新型コロナウイルスの感染による肺炎が発生して以来、国際社会は団結・協力することの重要性への認識を日増しに深めている。2月4日に国連のグテーレス事務局長は、一致団結して、中国その他新型肺炎の影響を受けているとみられる国々への強い支持を表明するよう国際社会に呼び掛けた。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も同日、新型肺炎の感染に関する情報を正確に共有するよう全ての加盟国に呼び掛けるとともに、「団結」という言葉を3回口にして、団結・協力してこそ新型肺炎の感染を終息させられるとの考えを示した。人民日報が伝えた。

団結・協力するには、まずWHOが今回の新型肺炎の感染を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言したことの意味を正確に理解する必要がある。近年、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を数回宣言した。この認定は、感染症に対処するために国際的なリソースをより多く動員する狙いがある。WHOは同時に、各国の行動を調整し、不必要で過剰な措置は取らないよう呼びかける提言を行った。WHOは、一部の国が講じている貿易や渡航の制限措置は恐怖感を高めかねず、公衆衛生にとってほぼ利点はないとの認識を示し、制限措置を講じた理由について関係国に明確な説明を求めるとした。国際社会はWHOの専門的で権威ある提言を尊重し、新型肺炎対策の協力に尽力すべきだ。

新型コロナウイルスの感染による肺炎が発生して以来、中国政府は一貫して人々の健康に強く責任を負う姿勢で、最も全面的かつ厳格な感染拡大の防止・抑制措置を講じてきた。その多くの措置は国際保健規則(IHR)の要求を遥かに上回るものであり、WHOから「感染症流行対策の新たな基準を設けた」と称賛された。報道によると、2009年に米国で発生した新型インフルエンザ(A/H1N1)では163万2300人が感染し、うち28万4500人が死亡して致死率は17.4%にも達した。今回の新型肺炎は中国側のたゆまぬ努力の下、現時点で中国国内の感染者の致死率は約2.1%と、過去の他の感染症を遥かに下回っている。2月1日からは治癒した人の数が死者数を上回り始めた。WHOの2月3日の報告では、中国以外の感染者数は世界で計153人であり、中国国内の感染者数の1%に満たず、「パンデミック」には当たらない。中国が示しているのは、正に団結・協力のパワーだ。中国側の努力があったからこそ、他国への感染拡大を効果的に防止できたことを国際社会は一致して認めている。

ウイルス感染に国境はなく、感染症は人類の直面する共通の試練だ。だからこそ、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」が発生するたびに、国際社会が団結・協力して感染症の流行を迎え撃つ感動的な情景が繰り広げられるのだ。2014年にアフリカでエボラ出血熱が流行し始めた時、国際社会は急遽支援に駆け付けた。中国は最初にチャーター機で緊急救援物資を輸送し、最初に医療チームを現地に派遣してエボラ出血熱の流行と戦い、一致した称賛を得た。新型コロナウイルスの感染による肺炎が発生し始めると、多くの国々や国際社会が様々な方法で中国への支持と援助を表明した。国際社会の友人は「中国の困難は私たちの困難」という心の声を伝えるかのように、例えばアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」などの建築物を「チャイナ・レッド」にライトアップし、人口わずか130万人の赤道ギニアは中国政府に200万ドルを寄付し、各国の民衆や企業は医療・防疫物資を積極的に寄付し、輸送した。これらはいずれも人類が運命と苦楽を共にしていることの生き生きとした現れだ。

「ウイルスの影響を受けている中国の人々と世界各地の全ての人々は、世界があなた方と共にあることを知る必要がある」。WHOは現在、国際社会が団結・協力し、同舟相救う後押しをすべく尽力している。互いに融け合い切り離せないこのグローバル化の時代においては、共に努力して感染症の拡大を有効に抑え込んでこそ、 各国共通の幸福を守り、人類共通の平穏をもたらすことができる。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年2月6日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事