現在、中国だけでなく世界からの関心も集めている新型コロナウイルス感染による肺炎。中国全土ではその感染拡大防止の措置が次々と実施されている。ここではそんな新型コロナウイルスに関する30の真相を紹介していこう。人民日報が伝えた。
01 新型コロナウイルスはベータコロナウイルス属の新型コロナウイルスだ。研究によると、コウモリのSARS様コロナウイルス(SL-CoV)との相同性は85%以上にのぼる。
02 ウイルスは紫外線と熱に敏感。
03 56℃で30分、ジエチルエーテル、75%のエタノール、塩素消毒剤、過酢酸、クロロホルムなどの脂質溶剤はウイルス殺滅効果を持つ。
04 クロルヘキシジンは効果的にウイルスを殺滅できない。
05 現状において、感染源は主に新型コロナウイルス感染者。
06 無症状の感染者も感染源になりうる。
07 症状のない感染者は感染力が弱い。国家医療専門家チームメンバーの李興旺氏は、「症状のない感染者のウイルスは少ない可能性があり、感染力も弱い。患者との接触が多いと発生しやすく、特に家族間の感染が比較的目立つ」と述べた。
08 国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チーム長を務める鐘南山氏は、現在最も効果的な対策は、早期発見と早期隔離であると強調した。
09 世界保健機関(WHO):新型コロナウイルス肺炎は世界的な感染症になっていない。
10 飛沫と接触が主な感染ルート。
11 エアロゾルや消化器などの感染ルートについては現在不明。
12 誰もが感染しやすく、子供も例外ではない。
13 潜伏期間は1−14日で、3−7日が多い。
14 発熱、倦怠感、せきが主な症状。
15 少数の患者は鼻づまり、喉の痛み、下痢などの症状が伴う。
16 重症・重体の感染者は高熱を出さず、顕著な発熱がない場合さえある。
17 軽度の患者は微熱、軽い倦怠感などなどしかみられず、肺炎症状を伴わない。
18 現在の収容・治療患者の状況を見ると、多くの患者の予後が良好で、重症化する患者は少数。高齢者や慢性基礎疾患を持つ人は予後が悪く、子供の症状は比較的軽い。
19 国家衛生健康委員会専門家チームメンバーを務める劉清泉氏は、治療の成功率はインフルエンザAや鳥インフルエンザを上回ると述べた。
20 効果的な治療方法は確認されていない。
21 盲目的もしくは不適切な抗菌剤の使用、特に広域抗生物質の総合使用を回避する。
22 隔離解除と退院の基準は次の通り。体温が平常に戻ってから3日以上、呼吸器の症状に顕著な好転あり、肺の写真で炎症の回復が確認、呼吸器病原体核酸検出法で2回連続で陰性(検出の間隔を1日以上空ける)。
23 国家衛生健康委員会専門家チームメンバーを務める邱海波氏は、「臨床上の経験によると、回復期の患者に伝染性がなく、退院した患者にも伝染性がない」と述べた。
24 ウイルス変異は現在のところ確認されていない。
25 WHO:犬や猫などのペットが新型コロナウイルスに感染する証拠は見つかっていない。
26 完治者も再感染のリスクがある。中日友好病院肺炎予防・治療専門家チームの詹慶元チーム長は、「一般的な法則から考えると、ウイルス感染後に体内で抗体が生まれるが、その持続時間が短い場合もあり、完治した人も防護の強化が必要だ」と述べた。
27 今回の新型コロナウイルス肺炎患者の圧倒的多数が軽症。
28 発症していない人の薬の服用を提案しない。
29 一般人の日常的な防護は、医療用サージカルマスクを使用すればよい。N95マスクを使用する必要はない。
30 国家衛生健康委員会専門家チームメンバーを務める蒋栄猛氏は、「ウイルスは体内から出るとすぐに落下し、空気中を漂うことは通常ない」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年2月7日