金融政策の反循環的調節を強化し市場の基本的安定を維持 人民銀

人民網日本語版 2020年02月07日14:36

国務院の新型コロナウイルス肺炎に対応するための共同対策メカニズムは2月7日午前に記者会見を行い、中国人民銀行の潘功勝副総裁(国家外貨管理局局長)が、「2月の3日と4日、人民銀は予想を上回る公開市場操作を行い、2日間で累計1兆7千億元(約26兆7646億円)のマネタリーベースを供給し、感染症対策という特別な時期における銀行システムの資金の合理的なゆとりを維持し、反循環的調節を強化するとのシグナルを発し、市場の予想を安定させた」と述べた。

また潘氏は、「金融市場、債券市場、株式市場、外貨市場などの金融市場が、予定通りに市場を再開し安定的に運営されている。金融市場インフラのサービスの保障を強化し、中国国内の金融市場の発行、取り引き、清算、決済などの業務の正常な運営を確保し、金融市場の安定した効果的な運営を維持する。特に株式市場と外貨市場は、市場再開初日に大幅な調整が行われた後、過去数日間の取引日に、株式市場が緩やかに反転上昇し、人民元レートが上下動して、双方向に小幅に変動するという特徴を示し、ここから中国金融市場の強靱性の高さや、中国の金融市場が徐々に成熟に向かっていることがうかがえる」と述べた。

潘氏によると、「感染状況の影響により一時的な困難に直面している企業に対して、期限前償還、貸出の中断、貸し出す資金の提供を遅らせるなどの行為があれば、金融システムが対策として一連の措置を取り、これが金融市場と社会の各方面に高く評価されるとともに、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、国際金融界にも高く評価されている。感染状況の影響は一時的なもの、限定的なもので、中国経済はこれからも極めて高い強靱性を示し続けるとみられ、中国政府には政策面の十分な可能性があり、安定した経済成長を遂げるとみられる」という。

また潘氏は、「今後の金融システムは金融政策の反循環的調節を強化し、金融市場の基本的安定を維持し、感染の影響が大きいエリアへの資金調達をめぐる支援をさらに強化し、社会全体の基本的な金融サービスへのニーズによりよく応え、国民経済の持続的で健全な発展を促進していく」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年2月7日

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