湖北・仙桃で医療用防護服が日産3万枚に 新型肺炎と闘いながら医療用物資を提供 (2)

人民網日本語版 2020年02月20日15:16

2月8日、仙桃市の湖北裕民防護用品有限公司の生産現場で、作業員が医療用防護用品を急ピッチで生産していた。(撮影・侯琳良)

旧暦の大晦日にあたる1月24日、医療用防護服の生産が開始されたが、仙桃市を探し回っても集まった熟練のテープ作業員は70人しかおらず、機械も40台しかなかった。熟練工は連日、フルパワーで働き、1日でせいぜい200枚の貼り付け作業しかできない。この数字は目標の日産3万枚とは、実に大きな開きがあった。

裕民公司に駐在して現場を守っている仙桃市彭場鎮党委員会の胡常偉書記は、「設備メーカーにたずねて、どこかで設備を買ったと聞けば、糸をたぐるようにしてそこに熟練のテープ作業員がいないかと探し、いれば電話をかけてリクルートした。賃金は3倍を提示し、専用車で湖北省以外の場所まで迎えに行ったこともある。最終的に湖南省、江西省、河南省などから150人あまりが続々と集まり、現地でも新たに雇い入れた社員200人余りの研修を行った。機械が足りなかったので、ありとあらゆる努力をして、広東省江門市などから190台あまりを急いで調達した」と振り返った。

医療用防護服は医療従事者にとっての「戦闘服」だ。生地が製品になり、パッケージされて工場を出るまで、20以上の工程を経る。どの工程も厳密さを求められ、どこか1つでもいい加減なところがあれば、製品は使い物にならなくなる。穏健公司からは品質検査係20数人が派遣された。その1人の馮丹さんは、「針の穴くらいのすきまがあってもだめ!」と言いながら、目をこらしつつ手の感触で医療用防護服を厳密にチェックしていた。検査係は普段あまり水を飲まないという。トイレに行く時間が無駄になるからだ。

1組のデータから、仙桃の人々の果たしてきた役割と努力の跡がうかがえる。1月24日に生産を再開し、29日には防護服7千枚の生産にこぎ着け、2月3日は1万5千枚を達成した。元宵節(旧暦1月15日、今年は2月8日)には3万枚を突破した。湖北省外から調達した原材料を輸送する車両の通行がスムーズにいかないことが、目下の大問題だ。周書記は、「重症病棟で体を張って懸命に働く医師と看護師のことを考えれば、私たちは困難にぶつかっても前に進み、数々の困難を克服して、彼らが1枚でも多く『戦闘服』を着られるようにしなければならない。そうしてこそ一日も早く新型肺炎に打ち勝つことができる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年2月20日

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