中国企業が迅速に生産を転換できたのはなぜか (2)

人民網日本語版 2020年02月21日09:43

国有企業だけでなく、各種企業も生産ラインの調整を急速に進めている。たとえば自動車メーカーの上汽通用五菱汽車股フン有限公司、杭州汽車集団股フン有限公司、比亜迪股フン有限公司はマスク生産への転換を発表。比亜迪は、「2月末までにマスクの一日あたり生産量は500万枚に達する見込み」としている。富士康科技集団を初めとするテクノロジー企業の多くもマスク生産をスタートした。

このほか、数多くの衣類、衛生用品、日用化学品メーカーも生産転換を開始した。統計によれば、1月1日から2月7日までの間に、4千社近い企業が経営範囲に「マスク、医療用防護服、消毒液、温度測定器、医療機器」などの業務を加えた。

これほど多くの企業が医療物資への生産転換を行ったのはなぜか。中国企業研究院の李錦首席研究員は取材に対し、「1つはマスク需要の大きさがもたらした市場チャンスに促されたということがある。もう1つは政府が一部の企業がマスク生産分野に進出するよう奨励し、医療物資生産企業に付加価値税の減免、土地税の減免、貸出金利の引き下げ、償還期間の延期を認めるなどの支援政策を打ち出したことがある」と説明した。

張氏は、「統一的調整配置の下、自発的に生産転換を行った民間企業もある。新たな設備を購入するには大量の資金を投入する必要があり、こうした企業の生産転換は民族的精神の現れでもある」と述べた。

国家発展改革委員会が発表したデータによると、2月11日現在、マスク生産能力の利用率は94%、第一線の対策で早急に必要とされるN95マスクの利用率は128%で、対策初期の医療物資不足がかなり解消されたことがわかる。

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