中国、5Gマイクロ基地局RFチップを独自開発

人民網日本語版 2020年03月04日13:47

南京経済技術開発区が3日明らかにしたところによると、南京宇都通訊科技有限公司が中国初の5Gマイクロ基地局RFチップ「YD9601」の開発に成功した。現在は組み立てとテストが行われている。科技日報が伝えた。

5G基地局はマクロ基地局とマイクロ基地局の2種類に分かれる。前者は主に屋外のカバーに用いられ、後者は主に室内に用いられる。後者は出力が低く(一般的には200ミリワット以内)、空港や高速鉄道の待合スペース、商業施設、学校・病院、パーク内の工場、コミュニティ内の家庭などで広く用いられる。5Gマイクロ基地局は低コストで室内カバー範囲の容量(空港、高速鉄道、ショッピングセンターなどの人が密集するエリアなど)、及びカバー(オフィスビルや家庭など)の問題を効果的に解消できる。

国家特別招待専門家、米マサチューセッツ工科大学博士の王俊峰氏は、「5Gマイクロ基地局RFチッププロジェクトは、中国が独自開発した有線RFブロードバンドチップモジュールの拡張版だ。5Gマイクロ基地局FRチップの開発前、同社は有線RFブロードバンドチップ『HiNOC2.0』を開発しており、RFチップ技術を長期的に蓄積していた」と説明した。

「HiNOC2.0」は中国の次世代有線RFブロードバンドチップラジオ・テレビアクセス基準だ。南京宇都HiNOC2.0RF/ベースバンドチップモジュールは600Mbpsの下り速度を実現し、世界大手の同類製品に完全に匹敵する。中国放送科学研究院で行われた標準試験において、このチップを搭載した設備は85dBの伝送損失を受けながらも接続可能だった。世界大手の同類製品と比べると、耐損失能力は10dBほど向上しており、中国の複雑で劣悪なネットワーク環境により適応しやすい。中国工程院院士の倪光南氏が率いる専門家チームは2019年4月、HiNOC2.0チップモジュールの技術鑑定を行い、同チップモジュールがシステム性能で世界の同類製品の先進水準に達していると認定した。うちRFチップの一部性能は世界の同類製品を上回っていた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年3月4日

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