5Gスマホ新機種が続々登場 今年の市場に期待大

人民網日本語版 2020年02月27日13:31

新型コロナウイルスによる肺炎のため春節(旧正月、今年は1月25日)連休期間には携帯電話の販売状況が冷え込んだが、最近はメーカーが相次いで5G対応の新機種を発表しており、まもなく訪れる5G発展イヤーへの期待がうかがえる。中国新聞社が伝えた。

1月から2月にかけて、感染状況が消費に打撃を与え、携帯電話の売り上げも影響を免れなかった。中国情報通信研究院がまとめたデータによれば、1月の中国携帯市場の端末出荷量は2081万台で、前年同期比38.9%減少した。

調査会社カウンターポイントの予想では、今年第1四半期には中国のスマートフォン出荷量が約30%減少するという。

逆風の中、5Gスマホが発表ラッシュを迎えた。華為(ファーウェイ)は24日に次世代折りたたみ式5Gスマホ「MateXS」を発表した。中国市場での販売価格は1万6999元(1元は約15.7円)と高額で、3月5日から販売を開始する。その後、ファーウェイ傘下の栄耀ブランドも5Gスマホ2機種を発表した。

米クアルコムが発表した5Gプラットフォームとなる新プロセッサー「スナップドラゴン865」も発表ラッシュを後押しするとみられる。25日には、vivo傘下の新進気鋭のブランド・IQOOがこのプラットフォームをベースにした「iQOO3」を発表し、天猫(Tmall)、京東、蘇寧の3大プラットフォームですでに販売されている。最近は、同プラットフォームベースの5Gスマホ数十機種が開発中かすでに発売されている。

2018年と19年の中国携帯市場は2年続けて端末の出荷量が減少した。20年のスタートは順調ではなく、産業チェーン全体が低迷状態に陥ったが、通年の景気指数には引き続き期待が寄せられる。

第一に、5Gネットワーク構築が加速するとみられる。最近、中央政府は5G建設を加速するよう求めた。工業・情報化部(省)は基盤ネットワーク運営企業に要求を打ち出し、5G商用化の歩みを加速し、投資の安定に対する5Gの積極的な役割を発揮するよう求めた。

感染状況のために5G関連の入札、建設が延期されたが、3大通信キャリアは、「今年の5G建設の目標は変わらない」としている。中国聯通は今年第3四半期に通年の目標を達する計画だ。公開された情報によると、3大キャリアは今年、5G基地局55万ヶ所を新たに建設するとしており、5Gネットワークが地級市(省と県の中間にある行政単位)レベルの都市をすべてカバーすることになる。

第二に、産業チェーンでは供給が回復しつつある。ハイテク企業・衆誠智庫の張揚アナリストは、「現在の供給チェーンには欠けているところがあって完全ではなく、川下の末端の消費が低迷し、川中と川上の生産が制約されている。川上と川下が同じペースで業務を再開しなければ、積極的なプラスの相乗効果をもたらすことはできない」との見方を示した。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング