新型コロナウイルスによる肺炎が世界中に拡大する中、マスク不足への懸念が徐々に広がりをみせ、世界保健機関(WHO)はこのほどマスクの生産能力を拡大するよう呼びかけを行った。中国新聞社が伝えた。
WHOのまとめたデータによれば、中央ヨーロッパ時間の3日午前10時(北京時間の同日午後5時)、中国以外の72ヶ国で感染が確認された患者は1万566人、死者は計166人となった。前日に比べて、患者数は1792人増加し、感染国は8ヶ国増えた。
患者数が増加するにつれ、マスク不足の問題がますます注目を集めるようになった。さきにWHOのテドロス事務局長は、「世界市場では深刻な混乱が起きている。マスクなど個人向けの防護用品のニーズは普段の水準の100倍に達し、価格も普段の水準の20倍になった。これに個人用防護用品が広い範囲で不適切に使用されるようになったことも加わり、マスク不足の状況が一層深刻化した」と述べた。
テドロス氏は3日に行われた感染状況をめぐるメディアブリーフィングで、「新型肺炎が拡大する中、医療用マスクの不足現象が起きており、WHOは事業者と各国政府に呼びかけて、医療用マスクを40%増産するよう求めた。また医療用マスクのニーズが急激に増加して、今後は世界で毎月8900万枚が必要になると予想する」と述べた。
阿里巴巴(アリババ)が2日に発表した統計によると、過去30日間近くで、世界ではマスク、消毒用ハンドソープ、サーモガンなど感染症対策の製品に対する購買意欲が大幅に上昇し、中でも医療用マスクのニーズは13769%増加した。
マスク不足を解消するには、生産能力を拡大するしかない。この視点から考えると、世界的なマスク不足の解消は、中国製造(メイド・イン・チャイナ)と切り離せない。中国はマスク生産大国で、世界の生産量の約50%を占める。感染症が発生する前、中国の一日あたり生産量は最大で2千万枚以上だったが、感染の拡大にともなって、ニーズが爆発的に増加し、短期的な需給のアンバランスが目立つようになった。
このため、中国では政府や企業など各界が心を一つに力を合わせ、マスクメーカーの労働力、資金、物流、主原料・副原料の供給といったニーズを優先的に保障し、マスクメーカーが全力で生産に取り組めるようできる限り後押ししたため、マスクの供給状況は目に見えて改善した。
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