広東省のアニメ製作会社である咏声動漫(WINSING ANIMATION)傘下の鉄風扇工作室が製作した短編アニメ作品「獅子学獅(Lion Dance)」が先ごろ、第7回インド・ダルバンガ国際映画祭で、国際短編映画部門の最優秀短編映画賞を受賞した。広州日報が伝えた。
「獅子学獅」は鐘裕監督が製作した初の短編アニメ作品。鐘監督はこれまで映画「猪猪侠(GG Bond)大電影之英雄猪少年」や「猪猪侠大電影之不可思議的世界」の監督を務めた。広東人である鐘監督はずっと、自分が得意とするアニメーションで広東らしさあふれるストーリーを描きたいと考えてきた。鐘監督は広州で長く暮らすうちに、この都市には掘り起こすべき題材が数多くあり、特に嶺南地区らしさあふれる「獅子舞文化」がそれに値すると気づいた。
創作に取りかかる前に、製作チームは何度も広州や仏山などでロケハンを行い、獅子舞チームのメンバーの元を訪ね、この長い歴史を持つ文化を理解し、さらには彼らに獅子舞の足さばきを習った。取材から戻ると、彼らはアニメーションの技術を用いて、中国カンフーと広東省を中心とした広府文化の「獅子舞」を見事に融合させ、さまざまな高難度の動作をアニメでリアルに再現し、広東獅子舞の「新しい・高さがある・難度が高い・危険度が高い」という特色を存分に表現し、中華伝統文化に全く新たな生命力を注ぎ込んだ。
「獅子学獅」は咏声動漫が発起した「アニメ監督助成計画」によるものだという。この計画は3年前に発起され、毎年3-5件のプロジェクトを選んで助成対象とし、プロジェクトのインキュベーションをサポートしている。これについて、咏声動漫の董事長で「猪猪侠」の創始者である古志斌氏は、「最も優れた作品で世界に中華文化の精神と価値観を伝えることは、咏声動漫の一貫した目標であり、使命だ」と語っている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年3月26日