無人経済、ついにビジネスチャンス到来か?

人民網日本語版 2020年03月25日10:04

新型コロナウイルスによる肺炎が発生して以来、一連の新産業が困難を克服する中で新たなチャンスを迎えた。中でも「無人経済」の応用シーンが深い印象を与えた。人手が不要で非接触のサービスであることから、感染症の予防や感染症との闘いにおけるニーズにぴたりと合致している。

無人経済は数年前にも大いに話題になったが、最終的には巨額の損失を出して、姿を消してしまった。今回の感染状況は、この分野の急速発展を後押しするだろうか。雇用にどんな影響を与えるだろうか。

1杯のコーヒーのために100人ほどが行列

店舗面積2.5平方メートルの無人カフェがある。ガラス越しに、店内で働くピカピカのロボットアームがよく見える。周りにはさまざまな小型機械やトッピング材料が所狭しと並ぶ。

ここは上海■(気がまえに亥)豚ロボット科技有限公司が開発したロボットカフェだ。消費者は携帯電話で支払いと注文ができ、メニューはアメリカンコーヒー、カフェオレのほか、複雑な工程をたどるローズライチラテ、カプチーノ、さらに抹茶ラテ、ホットチョコレートなどもあり、全部で40種類以上に上る。

スターバックスやラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)などのブランドが、中国でコーヒーの消費者を大量に生み出し、中国市場のコーヒー販売量は毎年1兆元(1元は約15.6円)を超え、さらに急速に成長しており、未来のポテンシャルははかりしれない。中でも挽き立てのコーヒーがますます人気を集めている。しかし挽き立てのコーヒーは30元前後で、普通の人にとって毎日飲むには高額だ。現在、ロボットがいれるコーヒーはブランドのコーヒーと同レベルながら、価格はアメリカンが9.9元、ラテが13.9元と安く、消費者には魅力的だ。

問題点を解決した「無人」こそ長続きする

無人商品棚や無人コンビニは2017年に登場し、伝統的な小売企業は危機を感じた。阿里巴巴(アリババ)、京東、蘇寧などが相次いで参入し、無人経済は一時は参入者が相次いで大きなビジネスチャンスになっていた。公開されたデータによると、17年には全国に無人小売企業が138社あり、このうち57社が融資を獲得し、融資総額は48億元を超えた。しかし好調は長続きせず、トップ企業数社は軒並み巨額の損失に見舞われた。

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