生産能力の増強には多方面の連携が必要
世界的な供給不足に直面して、米国企業は今、人工呼吸器の製造への転換を模索している。ニュースチャンネルCNNの24日の報道によると、ゼネラルモーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はこのほど米国の人工呼吸器メーカーと密接に協力して、同メーカーの重要な呼吸器関連製品の生産拡大を迅速に進めるとした。テスラのイーロン・マスクCEOはSNSで、「人工呼吸器の供給が不足しているなら、テスラが作る」と発信した。しかし米自動車メーカーが迅速に生産転換できるのかと外部からは疑問の声が上がる。マスク氏も、テスラが先週米国に提供した人工呼吸器1千台あまりは中国から調達したものであることを認めた。
英紙「ガーディアン」の25日付報道では、英国政府はさまざまな「人工呼吸器迅速製造システム」プランを検討中で、そのうちの1つである企業連合による「英国人工呼吸器の挑戦」プランには、航空会社、自動車メーカー、医療機器メーカーなど10数社が参加し、エアバスやシーメンスの名前もある。同連合は医療機器メーカーの既存の製造能力と設計能力を利用して、大規模な増産を実現させようとしている。英国に本社を置くマクラーレンをはじめとするレーシングチームもこの連合に参加した。また家電メーカーのダイソンは元英空軍基地で新型人工呼吸器の大量生産を急ピッチで進めている。
崔氏は、「人工呼吸器業界はどこかの資金力のある企業グループが参入しようと思ってすぐに参入できるものではない。人工呼吸器を使用する患者は重大な生命の危機に直面していることが多く、製品の品質や性能が十分に信頼できるものでなければ、機器が原因の重大な問題が容易に発生する。自動車メーカーが急速に生産を転換することは現実的でない。人工呼吸器には整った産業チェーンがあり、新製品の設計・企画、部品の供給、研究開発・登録には、多くのプロセスを経る必要があり、少なくとも2年はかかる。今、世界の市場で最も不足しているのは原材料であり、基礎生産能力が中国に及ばない一部の国はより深刻な原材料不足に直面している。またメドトロニックのような企業の生産拠点の一部はアイルランドなどにあって、米国国内にはない。米国が本当に人工呼吸器産業を発展させようとしても、2年から3年はかかる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月30日
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