広東省広州市の温国輝市長は今月12日、ブリーフィングで市内に住む外国人の数は3万768人とする最新統計を発表した。市公安局や市人民政府外事弁公室の責任者は、「当市は全ての外国人を平等に見なし、新型コロナウイルス感染防止対策実施において、中国人と外国人に対して同じ対応を行っていく」と強調している。中国新聞社が報じた。
温市長によると、今月10日の時点で、広州市に住む外国人の数は3万768人。最も多いのは韓国人で4600人、以下、日本人2987人、米国人2724人、カナダ人1832人、ロシア人1422人と続く。アフリカ諸国の人の数は合わせて4553人となっている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、外国人約5万人が依然として広州市に戻ることができていない。2019年12月25日時点の統計によると、広州に住む外国人の数は8万6475人だった。最も多かったのは韓国人で、以下、日本人、インド人、米国人、ロシア人と続いた。アフリカ諸国の人の数は合わせて1万3652人だった。
広州では、全ての外国人を含む渡航者全員に対して、PCR検査と隔離観察を実施している。今月5日からは、新型コロナウイルス感染拡大が深刻な国から来た渡航者やその関係者全てにPCR検査を実施し、ハイリスクの便で入国した中国人、外国人全てにスクリーニングを実施している。
広州市公安局の二級巡視員・蔡巍氏は、「広州に滞在する全ての外国人は、中国の法律を厳格に遵守しなければならず、公安機関のパスポートなどの身分証明書チェックを受ける義務があり、新型コロナウイルス感染拡大防止対策が実施されている期間中、それに協力しなければならない」とした。
広州市党委員会外事弁公室の劉保春主任によると、12日午前8時の時点で、新型コロナウイルスの輸入症例119人のうち、89人が既に退院した。「広州の2200年以上の歴史は、国際交流史でもあり、差別的な行動は決して容認できない」。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月14日