2020年「高考」は1ヶ月延期、試験日は7月7日と8日に

人民網日本語版 2020年04月01日15:44

教育部(省)は3月31日、「2020年全国高考(中国大学統一入学試験)実施日程に関する公告」を発表した。党中央と国務院の同意を経て、2020年全国普通大学学生募集統一試験の実施は1ヶ月延期され、試験日は7月7日と8日の2日間となった。具体的な科目の試験日程は、7月7日が語文(国語)9:00-11:30、数学15:00-17:00。7月8日が文系科目総合/理系科目総合9:00-11:30、外国語15:00-17:00となっている。人民網が各社の報道をまとめて伝えた。

湖北省と北京市は感染状況予防・抑制状況に基づき、検討のうえ同地域の「高考」実施日程に関する意見を提出しており、教育部の同意を得てからただちに社会に向けて発表することとしている。

「高考」を延期するのはなぜ?

教育部高校学生司の王輝司長は、「2020年の全国『高考』願書提出人数は1071万人。全国『高考』の実施を1ヶ月延期するのは、『健康第一』と『公平第一』の原則を堅持するためだ」としている。

王司長は「健康第一」と「公平第一」の2つの面で考慮する要素を次のように詳細に説明した。

「健康第一」を堅持し、多くの受験生と試験関係者の生命の安全を適切に保障する。現在、中国全土の感染はすでにほぼ食い止められているが、散発的な感染と一部での爆発的感染が起こるリスクは依然として存在しており、中国以外の感染状況は拡大と蔓延が加速する状況にあり、中国の感染状況抑制においては輸入症例によるプレッシャーが高まりつつある。衛生防疫の専門家は、「『高考』実施が1ヶ月延期されたことで、感染拡大の予防・抑制リスクは相対的に小さくなる」と評価する。「高考」は数多くの受験生に関わる大規模な選抜試験であり、健康第一を堅持し、最も確実でリスクが最も小さいプランを採用し、多くの受験生と試験関係者の生命の安全と身体の健康を確実に保障しなければならない。

「公平第一」を堅持し、感染状況が多くの受験生、特に農村と貧困地区の受験生の試験勉強に与える影響を確実に最小限に抑える。感染症の発生後、各地で授業の再開が延期され、高校3年生は自宅で学習するようになり、多くの生徒たちの試験勉強が影響を受けた。特に都市部と農村部でのオンライン学習条件などの格差により、一部の農村・貧困地区の生徒の試験勉強に対する影響がより大きかった。「高考」の志向する基本価値は公平性と公正性の確保であり、「高考」の実施を1ヶ月延期することで、受験生が授業計画に基づいて学校での集中学習により多くの時間を使えるようなり、それによって教育の公平性を最大限保障することが可能となる。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月1日

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