
新型コロナウイルス感染拡大防止対策が実施され、自宅で過ごす人が多い現在、中国では博物館のライブ配信が大人気となっている。ガイドの中でも、西安碑林博物館の白雪松さんは、ライブ配信の視聴回数、寄せられた「いいね!」の数が群を抜いており、「文化・博物界の李佳琦」(中国で絶大な人気を誇るKOL)と呼ばれるようになっている。中国新聞網が報じた。
白さんのことを、「話題の人」と言う人もいれば、「ネット有名人」という人もいるものの、当の本人は、「ひけらかさないだけで、もっとよく研究している人がたくさんいる。僕は目立ちたがりなだけ」と否定する。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策が実施され、博物館の多くは休業している。2月から、複数のプラットホームが相次いで博物館のライブ配信キャンペーンを実施した。そして、博物館のガイドらは、パーソナリティーに「華麗なる変身」を遂げ、自宅で過ごす人を「クラウド見学」に案内している。
白さんは、オンラインショップ・淘宝で行われたた第1回ライブ配信は夜8時に始まり、李佳琦さんのスタート時間と同じだった。白さんのライブ配信を偶然見かけた一部のネットユーザーは、「ちょっとだけ見てみよう」と、視聴を始めたものの、白さんの石碑の解説に完全に聞き入ってしまった。

2月23日から4月12日までの間に、白さんはライブ配信を8回開催した。クリック回数は最高で42万回、寄せられた「いいね!」は最多で511万4000個に達し、ネットユーザーからは、「白さんが登場して、同じ時間の李佳琦のライブ配信は見なくなった」との声も寄せられている。
白さんのライブ配信が好きなネットユーザーの理由は「ユーモラス、冗舌、分かりやすい」と至ってシンプル。さらに、いろんな書籍を引用し、漢詩や歌なども度々登場するなど盛りだくさんであることもその理由のようだ。ライブ配信を視聴して、文化財について知ることができるだけでなく、いろんな知識も知ることができるからだ。
大人気ガイドが解説することで博物館の関連グッズもよく売れている。博物館というのは元々、一部の人の間でしか人気がなく、西安碑林博物館というと、さらにマニアックで、打ち出している文化クリエイティブグッズも少なく、その値段も安くない。しかし、白さんが解説すると、定価300元(1元は約15.2円)の書画作品「蘭亭序」の拓本の巻物が約40点売れた。しかし、白さんは、ライブ配信でグッズを紹介することはほとんどなく、その95%以上の内容は解説で、「最も商売っ気のないパーソナリティー」と呼ばれている。「価値のあるグッズか自分で確認しなければ、他の人に勧めることはできない。価値があると思ったものは、文化財の解説の中に盛り込んだりする」と白さん。「暗記したような解説のスタイルは好きじゃない。聞いている人が良く理解し、聞きたいと思ってもらえるようにしゃべればそれでいいと思っている」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月20日
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