資料写真、送られてきたばかりの前処理が完了したサンプルを整理する実験室職員(撮影・侯宇)。
湖北省武漢市は14日、「全市のPCR検査強化・無症状感染者モニタリング加速」作業手配に関する会議を開き、今後の一定期間、全市民に対し順次PCR検査を行い、それによって無症状感染者の底数をさらにはっきりさせ、効果的に新型コロナウイルス感染を管理・抑制していくことを決定した。中国新聞社が伝えた。
同日開かれた会議では、PCR検査は感染状況の常態化予防・抑制の重要手段であり、感染者の早期発見と早期治療、無症状感染者の早期発見と早期隔離に役立つことが指摘された。4月に入って以来、武漢市はすでに一部の重点モニタリング対象者らに対しPCR検査を実施しており、この措置が有効であることが実践によって証明されている。
このところ、武漢市では毎日依然として数人から十数人の無症状感染者が確認されており、こうした無症状感染者全員を隔離・治療しているにもかかわらず、社会的な懸念を呼んでいる。伝染病の流行には法則性があり、疫学的な角度から言うと、大きな流行の後、感染者や無症状感染者がまったく出ない可能性はほとんどない。
現在の企業活動再開や商業活動・店舗営業の再開、学校の授業再開などを進めるうえで安全で健全な環境を整備するため、武漢市は同日、これまですでに延べ300万人以上に行ったPCR検査をベースに、PCR検査の範囲を広げ、無症状感染者の一斉調査と収容治療にさらに力を入れることを決定した。
関連責任者によると、今回のPCR検査実施は区を単位に進め、各区の責任当局はその管轄区内の住民や企業・事業機関の従業員、店舗経営関係者に対し、検体の採取を行う。各区は管轄区内のPCR検体採取状況を迅速に把握し、検査漏れや重複を確実に防がなければならない。
今回の武漢市の全市民に対するPCR検査費用は、原則として市と区が半分ずつ財政負担する。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年5月15日