中国の次世代有人宇宙船試験船帰還モジュールが8日、着陸に成功した。全国人民代表大会代表を務める中国有人宇宙事業有人宇宙船システムチーフデザイナーで、航天科技集団第五研究院次世代有人宇宙船試験船プロジェクト責任者の張柏楠氏は「多用途・再利用可能という特徴を持つ次世代有人宇宙船は、宇宙ステーションに人と物資を輸送できる。宇宙ステーションに物資を輸送できるだけでなく、宇宙ステーションの物資を地上に輸送することもできる。宇宙ステーションに物資往復輸送サービスを提供し、宇宙と地上の間のシャトルバスだ。中国は現在すでに完全な有人宇宙システムを独自に構築しており、今後の宇宙ステーションの建設・運営の確かな基礎を築いている」と述べた。北京青年報が伝えた。
中国の有人宇宙事業の「3ステップ」発展戦略によると、1ステップ目では有人宇宙船を打ち上げ、初期段階の試験的有人宇宙船プロジェクトを完成し、宇宙応用実験を展開する。2ステップ目では宇宙飛行士の船外活動技術、宇宙機のランデブー・ドッキング技術を確立し、宇宙実験室を打ち上げ、一定規模の短期有人宇宙応用の問題を解消する。3ステップ目では宇宙ステーションを建設し、大規模な長期有人宇宙応用の問題を解消する。
張氏は「我々は要求に基づき1、2ステップ目の各種飛行試験任務を順調に行った。1、2ステップ目の任務実施を通じ、中国は完全な有人宇宙システムを独自に構築し、3ステップ目の宇宙ステーションの建設・運営に向け確かな基礎を築いた」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月28日