「長征5号B」ロケット打ち上げ成功、海外メディア大注目

人民網日本語版 2020年05月07日10:29

中国有人宇宙事業弁公室によると、中国の有人宇宙ステーションプロジェクト向けに開発された「長征5号B」キャリアロケットが5日午後6時、次世代有人宇宙船試験船及びフレキシブル空気注入式貨物帰還モジュール試験モジュールを予定の軌道に送り込んだ。科技日報が伝えた。

この打ち上げの意義が重大で、多くの海外メディアから注目された。米サイト「Space」は5日、「今回の打ち上げ成功は、中国の宇宙ステーションプロジェクトを可能にしている」と伝えた。

米サイト「Phys.org」は、「中国が今回打ち上げに成功した新型ロケットと有人宇宙船試験船は、恒久的な宇宙ステーションを建設・運営し、宇宙飛行士を月に送り込もうという熱望を持つ中国にとって重大な試練だったが、中国はこの試練を乗り越えた。中国の国際宇宙ステーションの名称は『天宮』で、今年に建設が始まり2022年に完成する見通しだ。この軌道上の実験室には、生活・活動エリア及び科学実験に用いれる2つのエリアという3つのモジュールが含まれる」と報じた。

「ロシア・トゥデイ」も、「今回の打ち上げ成功は、中国有人宇宙計画の第3ステップの序幕を開いた。中国の主な宇宙探査の目標の一つは、自国の宇宙ステーションの建設だ。長征5号Bキャリアロケットの打ち上げ成功は、この目標を達成するための重要な節目となった」と指摘した。

「Phys.org」は、「人類の月面着陸に成功した唯一の国は米国だが、中国は近年この面で大きな進歩を遂げた。中国はすでに宇宙飛行士を宇宙に送り込み、衛星を軌道に乗せている。中国は2019年1月、初めて月の裏側に着陸した国になり、月面ローバーを1台派遣した。この月面ローバーは現在まで約450メートル走行している。中国は10年内に宇宙飛行士1人を月に送り込み、そこで基地を建設する計画を立てている」としている。

同サイトはまた、「2011年にスペースシャトルが退役した後、米国は自国の有人宇宙船を持たなくなり、ロシアのソユーズを使い、米国の宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに送っている。一方で、中国は1999年以降、多くの有人宇宙船を打ち上げている」と指摘した。

「ロシア・トゥデイ」は、「中国は旧ソ連と米国に続き自国のロケットで人類を宇宙に送り込んだ3番目の国になっており、現在の目標は2030年に宇宙分野の主要参加者になることだ」としている。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年5月7日

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